レンアイ漫画家

刈部清一郎 鈴木 亮平

『レンアイ漫画家』への出演を知られた時のご感想は?
「今作のようなキラキラした王道恋愛ドラマは自分には縁遠いのかなと思っていたので、新しい挑戦になると思いました。とはいえ、かなりアクの強いキャラクターではありますが(笑)」
フジテレビの連続ドラマでの主演は?
「20代の頃、フジテレビ、共同テレビ制作のドラマにたくさん出演させていただき、育てていただきました。今回民放連続ドラマ単独初主演というタイミングでまたこのチームで作品作りができるということに非常に縁を感じます。また、その時何度もご一緒した石川監督とタッグを組ませていただけるということで、全幅の信頼を置いて撮影に臨んでいます」
『レンアイ漫画家』の台本を読まれて、いかがでしたか?
「今世界中がどんよりした雰囲気に覆われている中で、今作のような明るくポップなラブコメは非常に価値があるのではないでしょうか。脚本の松田裕子さんが生み出すセリフの一つ一つがとにかく面白く、“キュン”や温かい涙だけで終わらない、感情大渋滞の作品になっています。清一郎はあいこにミッションとして疑似恋愛をさせるのですが、毎回登場するクセのある男性陣にもぜひ注目してください」
演じられる清一郎は、どのようなキャラクターでしょう?
「現代版の“美女と野獣”のようです。家に引きこもっていたレンアイ下手の野獣が、あいこという芯のブレない女の子と出会うことで心の奥に閉まっていた優しさ、恋する感情を思い出し、人間として成長していく……。清一郎は偏屈な天才で、口が悪いけれどとてもピュア。自分に恋愛など起こるはずがないと思っていて、だからこそ作品に恋愛を描いてきた人です。そんなある種“こじらせた男”がキュンに目覚めていく様は、皆様に“恋愛っていいな”と思っていただけると思います。回を追うごとに、皆様にこの清一郎という不器用な人間を好きになってもらえるように魅力的に演じたいと思います」
鈴木 亮平
石川監督とはどのような相談をなさいましたか?
「いろいろと話し合っています。作品全体としてはコメディー感が強いので、そういうシーンは思い切ってやろうという話もしましたので、そこは演じる上で心がけています。また、監督からは清一郎をみなさんから愛される人物に作って欲しいとも言われました。他にも本当にいろいろとシーンごとに相談しながら撮影に挑んでいます」
清一郎は漫画家ですが、漫画家という職業へのイメージは?
「僕は作品に出演する時は、そこに描かれている人物を演じることだけに集中します。でも、漫画家の方は、ドラマに例えるならば脚本、演出、登場人物のビジュアル、照明、衣装など、あらゆることを全部一人で生み出しているイメージです。総合芸術を一人で作り上げる、とんでもなく大変で素敵な仕事だと思います。今回の役で僕も漫画家の仕事を勉強して分かったのですが、週連載されている方はとんでもない体力も必要だとも知りました」
清一郎は作品を描くために、あいこに恋愛をさせます。そんな清一郎は?
「僕は少し共感出来る面はあります。例えば、僕も役をいただいた時に“こういう時、どういう気持ちになるんだろう?”と考えることがありますが、そういう時に代わりに経験して、報告してくれる人がいると助かるかな?とか(笑)。役作りをする時にとても立ちそうですよね。今回の清一郎なら漫画家の方に会って仕事の様子などは聞けますけど、どうしてもそれが出来ない職業の役などもあります。清一郎の場合は、それを恋愛に求めるのですが…。恋愛は人によって同じ状況でも感情は大きく違うこともあるので、あいこの経験を知りたがる気持ちも分かる気がします。実際には無理でしょうし、清一郎は無茶苦茶ですけど(笑)。」
収録現場の雰囲気はいかがですか?
「すごく楽しく過ごしています。コロナ禍での撮影ということで、以前のようにワイワイとするわけにもいかないのですが、そんな中でも僕たちが作品を楽しまないと、みなさんにも楽しんでいただけないと思うんです。ですので、しっかりと対策しながら楽しい雰囲気にしようとみんなで心がけいます。」
今作の見どころと、視聴者のみなさまへのメッセージをお願いします。
「いろいろありますが、清一郎とあいこ、担当編集者の向後のセリフの掛け合いはその一つになると思います。すごくリズムが良くて、僕自身ずっと演じていたいと思うほど楽しいんです。最初は清一郎とあいこはいがみ合っているのですが、その時点から面白いですよ。天才がゆえに頭の回転が速く鋭いところを突く清一郎と、そうではないあいこのチグハグした感じですね。こんな王道恋愛ドラマに“自分で良いのだろうか”という気恥ずかしさがありますが、世界中が元気のない時期だからこそ、皆様に毎週楽しみにしていただけるように、全力で素敵なラブコメをお届けいたします。難しいことを考えずに、穏やかな良い気持ちで見られるラブコメです。“ちょっと疲れているな”と思う時に、皆様の心の栄養剤になりますように。そしてこのドラマは、男性にもオススメです。清一郎の不器用な生き方に、きっと共感していただけるでしょう。恋をしている方も、恋を忘れた人も、新しい恋をしたい方にも。今年の春は、レンアイ漫画家で“キュンキュン”してください」

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