キャスト

主演:沢渡 湊葉山奨之
綾織 紬恒松祐里
沢渡浩治平子祐希(アルコ&ピース)
沢渡 渚中込佐知子
白鳥永田崇人
たい焼き店 店主坪倉由幸
糸子山口紗弥加

あらすじ

高校三年生の湊(18)は、紬(18)との初デートで事故に巻き込まれ後頭部を強打する。気を失う直前に見たのは、身動き一つしない紬の無残な姿だった。湊が目覚めると、なぜかまた同じ日の朝。事故の痕跡はなく、けがもしていない。家族もいつも通り、ただ紬だけはどこを探しても見つからない。

夢を見ていたと自身を納得させた湊だったが、翌朝目が覚めると、またしても同じ日で紬だけがいない。湊はこの“繰り返す紬のいない世界”にとらわれてしまったのだ。繰り返す同じ日にも慣れてきたある日、紬の従姉で糸子(36)と名乗る女性に出会う。糸子は紬の行方に心当たりがあるという。

糸子に案内を頼むが紬は見つからなかった。そして、ひょんな事から、紬には従姉などいない事が判明する。湊が問い詰めると、糸子は、この世界の秘密を語り出す。湊は、自身や大切な人の死を受け入れられない者が「死の当日を繰り返す世界」に囚われているのだった。そして、湊は、この世界から抜け出せないまま老人になってしまう。しかし、寿命を迎えそうになったその時、近づいてきた女の子が奇跡を起こす。湊が目覚めると、そこは……。果たして、湊は紬を見つけることができるのか……。

コメント

葉山奨之
初めて台本を読んだ時は、正直時系列が複雑で一度では理解できなかったのですが、とにかくシナリオから溢れ出すエネルギーとインパクトに度肝を抜かれました。映像化したら相当面白くなる!とすごくワクワクしました。何度も読んでいくうちに全体を明確に理解できるようになり、湊の気持ちで読んでいくと胸が苦しくなりました。‘同じ日を繰り返す中で恋人を必死に探す’姿をリアルに、そして徐々に混乱していく湊の気持ちを丁寧に表現していかないと観ている人に伝わらないので、各シーン監督と恒松祐里さん、山口紗弥加さんと一緒に相談して撮影に挑んでいます。‘自分がもし湊だったらどうこの世界で過ごしていくか’を考えながら観て頂ければ嬉しいです。ここ数年でも類をみないSFラブストーリーで、一度観ても二度三度観ても楽しめるドラマになってい山ます!
恒松祐里
紬は勉強が物凄く出来て、周りからは話しかけにくい子というイメージを持たれているのですが、本当は明るい性格で表情が豊かというギャップのある子でした。なので湊君の前では本当の紬を出して笑顔でいたり、逆に勉強をしている時はしれっとした顔をしていたりとギャップを作っていました。また紬は自分の時間を割いてまで湊君に勉強を教えてあげるなど、好きな男の子のために尽くしちゃうという可愛らしい一面もあって、演じていて楽しかったです。
SFドラマですが、湊君と紬の恋が軸になっているので2人の空気感を大切にして演じました!2人の恋の行方を優しく見守って下さると嬉しいです。よろしくお願いします!
山口紗弥加
頭から読んで、終わりから読んで、混乱の中を行ったり来たり……人差し指と親指の指紋がなくなるんじゃないかと思うほどに台本のページをめくり続けたのは初めてです。私が演じるのは主人公を翻弄する(⁈)糸子という女性ですが、「こっちにおいで」と道案内しているようでいて、自ら迷子になっているような……物語をふわりふわりと彷徨いながら、絡まり合った糸の一本一本を丁寧に解いていくような感覚でした。現場は時間との戦いで、最終日にはスタッフ、キャスト共に限界点に達していたように思います(笑)。限界点を超え、新鮮な驚きと興奮に満ちた現場から生まれたこの作品が、皆さまに新鮮な"何か"をお届けできますように。心をこめて。

スタッフ

脚本:宮﨑翔

プロデュース:西坂瑞城

(『貴族探偵』、『カインとアベル』他)

演出:水戸祐介