技術の仕事

テレビ×IT対談

テレビ × IT対談

技術者はテレビの未来をどう創るのか?

視聴者へコンテンツを届けるために、

番組制作から放送、そして最新技術を裏で支えている「技術職」。

なかなか外からは見えにくいですが、どんな仕事をしているのでしょうか。

今回は、計画部の金森健彦が後輩の技術局員に

業務内容や今後のビジョンについて突っ込んで聞いていきます。

  • 金森 健彦
    計画部
    金森 健彦

    1995年入社
    京都大学工学部出身
    映像部にてスタジオVE(ビデオエンジニア)として音楽番組・ドラマなどを担当。
    その後、回線管制部にて社内外の回線インフラを構築。現在、計画部にて技術局の戦略立案に邁進中。

  • 飯田 智之
    技術開発部
    飯田 智之

    2003年入社
    早稲田大学大学院 電子・情報通信学専攻 出身
    制作技術部にて音楽番組、スポーツ中継、ドラマの音声を担当。
    その後、計画部、デジタル技術運用部を経て技術開発部へ。現在、放送システムのIP化に従事。

  • 松村 健人
    配信技術推進部
    松村 健人

    2017年入社
    東京大学大学院 工学系研究科 機械工学専攻 出身
    1年目は、スポーツ中継やバラエティ番組の
    VEを担当。
    現在は配信技術推進部に所属し、FOD(フジテレビオンデマンド)のインフラ設計・運用を担当。
    加えて、配信システムの開発・運用に従事。

  • 安部 文紀
    デジタルコンテンツ部
    安部 文紀

    2018年入社
    電気通信大学大学院
    情報・ネットワーク工学専攻 出身
    入社以来、デジタルコンテンツ部にてデータ放送にかかわる。
    インフラ構築・整備、コンテンツ開発を担当

学生時代の経験って、
どんなところに活きている?

金森 健彦

金森

今回集まってもらった3人は、年齢も違えば仕事の内容も違うと思います。まずは、学生時代の経験で業務に活きていることがあれば教えてください。

安部 文紀

安部

大学ではユーザーインターフェースと自然言語処理という分野の研究をするなど、人間とコンピュータの相互関係を考えることに明け暮れていました。そこからフジテレビに入社し、今度は人間とテレビの関係について考えるようになったんです。

安部 文紀

安部

今はデータ放送を担当しているのですが、実はテレビとコンピュータって別物のように感じますが、構造はほとんど同じです。通信方法やデザインなど、ホームページの感覚でテレビを作ることができると思います。そのため、学生時代培ったwebの知識がデータ放送の業務に活きている実感はありますね。

松村 健人

松村

自分は、学生のころは実験ばかりやっていました。でも、実は研究の分野は向いてないのでは、と思うようになったんです。

松村 健人

松村

「じゃあ、どんな仕事をしようか」と考えているうちに、実験の合間の気分転換にYouTubeをよく観ているな、と。そこから映像を作って届けることに興味をもって、次第にテレビの仕事に就きたいと思うようになりました。テレビそのものというよりもYouTubeがきっかけなので少し異なりますが、今の部署で携わっている配信事業に通じるところがあるので、不思議な縁でつながっていると思います。

金森 健彦

金森

学生時代の学びが活きている安部くんと、少し方向転換した先でつながりがある松村くん。若手ふたりでもそれぞれ違うんだね。17年目の大先輩から見てどうですか。

飯田 智之

飯田

大先輩(笑)。想像以上に、これまでの経験が徐々に活きてくるなと最近感じていたところです。技術開発部では、放送と映像全般に関わるので、これまで経験してきたあらゆることが関係してくるんです。全く関係ないと思っていた勉強も、実は仕事との共通点があるなど、考え方や知識っていろいろな場面で使えます。40歳になって、ようやく気がつくようになりました(笑)。

フジテレビの技術は
ココがすごい!

金森 健彦

金森

では、「僕たちの仕事はココがすごいんだ」と自慢できるところは?

松村 健人

松村

今の部署では、地上波放送と同時にネットで配信する「放送同時配信」の技術的検証も行ってます。民放テレビ局の同時配信を行う際に、一番課題になっているのは、CMですね。地上波のCMと同じタイミングで、配信上では別の映像に差替えたい場合もあります。その作業を手動で行わなければいけないのが課題のひとつとしてありました。

松村 健人

松村

そこで、技術開発部と一緒に自動で差し替えるシステムを開発しました。そして、ワールドカップバレー2019の際に、実運用したのですが、ミスやトラブルもなく、すべて自動で運用ができたのはやはりうれしかったですね。完全自動で運用したのは、おそらくフジテレビだけなのではないでしょうか。

安部 文紀

安部

フジテレビでは、そうしたシステムやサービスをほとんど自分たちで作るところが特徴だと思います。社内の技術開発力がすごいと感じます。

飯田 智之

飯田

先ほどの同時配信システムをつくったのは技術開発部の名物社員でして、技術力はもちろん、愛される人柄で周囲から慕われています。それこそ、安部くんは彼に憧れて入社したんだよね。技術だけでなく、人間的に尊敬できる社員がいるのも魅力だと思います。

どんな人と一緒に働きたい?

金森 健彦

金森

これから入社する学生さんに向けて、どんな人と一緒に働きたいなと思いますか?

松村 健人

松村

先輩に対しても意見を言える働きやすい環境だと思います。その中で、仕事を楽しんでくれる人と一緒に働きたいと思います。

飯田 智之

飯田

面白いことが好きで、自分がもっと楽しむためにどうしたらいいのかであったり、視聴者に楽しんでもらうための仕組みを考えられたりする人でしょうか。楽しむための手段として、技術があるのかな、と。

安部 文紀

安部

デジタルを活かして何でもやるのが僕たちのミッションでもあるので、テレビだけでなくインターネットサービスを積極的に使っていて引き出しがたくさんあるといいなと思います。

飯田 智之

飯田

フジテレビには変わった人というか、個性の強い人が多いというイメージがあると思います(笑)でも、技術局は常識人が多いので、「安心して入ってきてください」というのは学生さんに伝えたいですね(笑)。

松村 健人

松村

たしかに一般職と比べて技術職は落ち着いてる印象がありますが、他業界の技術者と比べると、だいぶ柔らかいというか、自由にのびのびやっていると思います。

飯田 智之

飯田

4人のうち半分が半袖を着ていることからも伝わるかもしれませんが……(笑)

金森 健彦

金森

今日は気温5度くらいなのに(笑)。

飯田 智之

飯田

硬さと柔らかさのバランスがちょうど良い人は向いているのかなと思います。

これから先、
どんな仕事をやっていきたい?

金森 健彦

金森

技術はどんどん進歩していくわけだけれども、今後、どんな仕事をやっていきたいですか?

安部 文紀

安部

具体的に挙げるならば、視聴者の生活に親しむサービスを増やすことですね。

安部 文紀

安部

今所属しているデジタルコンテンツ部では「めざましじゃんけん」を実施しています。
「めざましじゃんけん」は、ただじゃんけんをするのではなくて、その中でコンビニなどのクーポンをプレゼントして、お店に出かける行動につながるような役割を担っています。このような視聴者の行動を生み出す新しいサービスを技術面で作りたいと思っています。

※「めざましじゃんけん」…2013年1月にスタートした視聴者参加型のデータ放送連動企画。番組内で計4回(『めざましどようび』では2回)、データ放送のじゃんけん画面が表示され、リモコンのボタンを押すことでじゃんけんに参加できる
松村 健人

松村

時代が変わってもテレビの見られ方は変化していないと思います。少し前まで、「今の若い人は小さいスマホの画面だけで動画を観ている」なんて言われていました。ところが、テレビがインターネットとつながるようになって、テレビの大画面でネット配信動画を観る人も増ましたよね。

松村 健人

松村

ただ、そういった時代の変化に合わせて対応しすぎると、やるべき仕事が定まらないと思うんです。後追いばかりするのではなくて、もっと先を読んで、自分たちから「これがいいんだ」という提案を打ち出していけるような技術者になりたいです。

飯田 智之

飯田

未来を先回りして予測する視点は大事ですよね。

飯田 智之

飯田

大学の半導体の研究室にいた20年前では、「量子コンピュータは、あと100年は実現されないだろう」とも言われていたんですね。ところが、最近では実用化の目標まで立てられている。たかだか20年の間で変化しているんです。ということは、あと10年20年経ったら、その何倍も速いスピードで世の中が変わっていくことが考えられますよね。

金森 健彦

金森

これからは「テレビ」という枠組みじゃなくなる可能性もあるよね。いまは「フジテレビ」でも、将来は「テレビ」がなくなって「フジ○○」と別のものになっているかもしれない。

松村 健人

松村

ただ、どんなにやることが変わっても、番組との接点はもっていたいですね。やはりテレビがやりたくて入社したので。

金森 健彦

金森

テレビ局の技術局員としては、コンテンツに関わる業務は今後も取り組んでいきたいなというイメージだよね。僕もそうですが、テレビが好きで働き始めたわけだから。技術は時代に左右される面もあるけれども、それを追いかけるのではなくて自分たちでテレビを引っ張っていけるようにしていきたいですね。

技術職というと専門的な印象を受けますが、自分が経験してきたことを積極的に活かせる場があるよう。時代とともに変わりながら、それぞれのメンバーがビジョンをもって積極的に挑戦しています。
現在、2021年度入社・技術職の募集を受付中です。
これからのテレビでチャレンジしてみたいことがある方のエントリーをぜひお待ちしています。