

左から)大森南朋、反町隆史、津田健次郎
主演・反町隆史さん、大森南朋さん、津田健次郎さんが記者からのインタビューにこたえました!
本作の古沢良太さんの脚本を読んでの感想をお聞かせください。
反町:
独特な世界観だと感じました。元々、古沢さんの映画を拝見していましたが、時間の描写が淡々としていて、派手な物語ではないにも関わらず、後に深く理解できるような作りになっています。今回の台本にも、淡々とした時間の流れの中に、すごく感動する場面がありました。しかも、それは日常的に「あるよね」と思えるような、私たちからかけ離れていない物語です。この世界観の中で芝居ができることに、非常に新鮮さを感じました。
大森:
今回の作品のテーマが面白いと最初に思いました。そして古沢さんの我々の世代のえぐり方みたいなのが読んでいて凄いと感じましたね。僕は「リーガルハイ」と「どうする家康」で、お世話になっているのですが、所々固まった台詞が多いので、それがとても大変だといつも思っています(笑)。この台本も読んで、“うん、頑張ろう!”って思いました(笑)。
津田:
単純に読んでいて、とても楽しかったです。古沢さんの作品は、もちろん拝見していたのですが、その緻密さや仕掛けの面白さに惹かれていました。この作品は、三人のダメおじさんの日常の延長線上にある話で、設定自体は地味ですが、描かれていることは割と派手なので、“地味派手”みたいな不思議な面白さがあります。中二病を抱えているおじさんたちのコメディもあり、感動部分もすごくあって。とてもエンターテインメントを感じたので、読んでいて、すごく楽しかったです。
ご自身の役柄について、共通点などありましたら、それぞれお聞かせください。
反町:
僕の役は兄がいる設定で、どこか兄に憧れているのですが、僕自身は実際には姉がいて、やはりそこはなんかリンクしていると思います。やっぱりどこかで姉のやっていることとか、考えていることとか含め、少しは憧れというのもあるんです、実は。だからそこの部分では、僕の演じる吉井雄太という人物に凄く共感します。あとは、人として一生懸命生きてきたんだけど、こんなはずじゃなかったのかなとか思う感覚や、ちょっとした違う選択をしてしまうことで一瞬にして色々な出来事に作用してしまうことが、凄くリアルだと思いました。
大森:
僕の演じる藤巻肇は、この三人の中でも一番、ポジティブで、テンションが高い役です。実際その役柄の中でも、映画監督やドラマの監督をしたり、脚本書いたりと業界に生きてる人です。台本を読む限りは、中二病を一番引きずってる感じがあります。でも僕も含めて皆そうですが、俳優をしていると、どこかで、そういった中二病みたいなところも少なからずあると思いますので、割と自分に近い部分もあるなと思いながら、日々演じています。
津田:
僕の演じる菊原紀介という役は三人の中では一番大人しくて、地味で、気が弱い役です。ユン(吉井雄太)とチェン(藤巻肇)のそれぞれタイプが全然違っているので、そこを繋ぐ役で潤滑油になっている部分があると思います。僕自身はあんまりそういう潤滑油になれるような部分を持ってはいないのですが、僕の持っている気の弱い部分は、うまく共通項として結べたら良いなと思っております。この三人で中学生のような楽しい現場を作っていけたらと思っております。もう二人と餃子を食べに行く約束をしているので、それも凄く楽しみにしています(笑)。
皆さんはそれぞれの役だと誰タイプですか?
反町:
僕はやはり自分の演じているユンですね。イメージしてオファー頂いていると思うので、やはり似ていると感じます。
大森:
僕も藤巻だと思います。
津田:
僕は紀介ではないんだよな(笑)。藤巻肇かもしれませんが、あそこまでイケイケではないんですよね。オタクぶりは、少し肇っぽいかもしれません。中二病を抱えています。
トリプル主演についてどう思いますか。また演じる際に心がけていることをお聞かせください。
反町:
まず、トリプル主演っていうのが初めてなのですが、“もう、トリプル主演しかやりたくない!”と思ってしまいます。この世界観を同世代三人で演じるというのが内容を見ても、すごく面白いんですよ。それぞれの人物像に合わせた回が各話あって、それがまた凄く面白くて、もし単独主演だった場合は、どうしても似ているような話もありますが、そういう部分では、やっぱり三人が、それぞれ違うキャラクターで存在しているので、本を読んでいても、すごく飽きないですし、またやりたいなと思います!
大森:
今、反町くんが言った通り、すごく良いバランスでして。僕は去年の夏にも、別作品で三人主演をやりまして、その時も、バランスが良かった記憶がありました。そして今回も三人で一緒にやらせていただくっていうので、観る側も凄く丁度良く観られるんじゃないかなと感じます。もしかしたら、これから流行っていくんじゃないですかね。
津田:
三人一緒に行動していく中で、だめな会話を繰り広げるシーンとかも面白いです。そしてそれが単独になっていくと、またちょっと違う面がそれぞれに見えたりして、面白いなと思います。それぞれがまた抱えてるんですよ、何かを。そんな三人で話がどんどん進んでいくこのバランスが本当に面白いです。そして、やはりどこか団結して、ある種の謎みたいなのを、三人で解決していくとかっていうのは、凄く感動的です。本当に三人の物語というのは、面白いと感じました。

左から)大森南朋、反町隆史、津田健次郎
劇中で懐かしいものが数々登場してくると思いますがいかがでしたか?
反町:
まずセットでレンタルビデオ店や部室が出てくるのですが、これが本当に懐かしいなと感じました。僕の思い出だと浦和の駅前にYOU&Iというのがありまして、本当にその感じのVHSビデオが縦に並んでいるのが凄く懐かしかったです。
大森:
僕は、ジャッキー・チェンとか、ユン・ピョウとか、サモ・ハン・キンポーとかを見ていた世代なので、そこから“この作品やばい!”みたいな感じでした。懐かしいものと言ったら、もう全て懐かしくて、出てくる台詞一つ一つもそうです。なんでこんなにマクロスの話するのかなみたいな。そういうのも楽しんでやっていますし、今後も、いろんな懐かしいものと出会えるのも楽しみにしています。
津田:
もう本当に、自分の世代の世界観とワードが続出なので、面白いなと思っています。それこそ、ガンダムも出てきますし、マクロスも出てきますし。YOU&Iは出てこないんですけど(笑)。レンタルビデオ店とか、懐かしいものだらけですね。だから、ある一定層には、本当に刺さると思いますし、逆に若い皆さんには、本当に新鮮に映るんじゃないかと思います。劇中でも、僕らがそういう話題で盛り上がっちゃって、若い子が、シーンみたいな。そして、あ、ごめん、ごめん、となる瞬間とかもあったりするので、それがまた一つコメディを生み出してたりとかもしてグッときます。
現場の雰囲気はいかがでしょうか?
反町:
現場の雰囲気はとても良いです。やはり我々は同じ世代なので。でも実は僕が一番歳下なんです。お二人は先輩方なんで(笑)。それぞれの役柄と雰囲気が近い部分もありながらも、同じではないところもすごく面白くて。3人で現場にいると楽しいです。
大森:
本当に現場に行くのが楽しみです。これからの楽しみもいっぱいあるんです。これからこの三人で、もっともっとたくさんシーンが増えていきますし。その撮影を良い感じで共有して、三人で演じられたらと思っています。もちろん、他の俳優さんもですけど。
津田:
本当に雰囲気が良いです。あと僕らもそうですけど、やはりスタッフの皆さんも凄く和気あいあいです。また若い方が、凄く多いんですよ。若い方は若い方で、めちゃくちゃ元気で、しかも統率がしっかり取れてるんです。監督も含めて皆さん、本当に楽しく入られていて、とても良い雰囲気です。
反町:
本当にスタッフの皆さんが凄く良いんですよ。やっぱりある一定から、ドラマの現場って、昔は結構男性の方が多かったんですけど最近は女性の方も多くなって、その中でも、今回のドラマのスタッフの方は皆一体感があるので、凄く良い雰囲気でやらせてもらっています。
今回、中学二年生のひと冬のお話ということですが、中学時代はどんな少年でしたか?
反町:
僕はずっと埼玉県の浦和で育ったのですが、サッカーをやっていました。今回は、野球少年という設定なんですけど。ただ、その志はすごくよく分かるんです。あの頃、一生懸命自分なりにやっていたので。プロのサッカー選手を目指していたこともありました。あと夢というものも、当時たくさん見ていました。魚釣りが好きだったので漁師にもなりたいなとか。冒険心みたいなものがすごく強い中学時代でした。
大森:
本当にこのドラマの役柄に近かったですスポーツが得意かと言われれば、そうでもないですし、勉強ができるかと言われれば、そうでもないです。ただ、本当に映画やドラマや音楽が凄く好きでした。野球部には所属はしていて、野球の練習が終わった後に、走って家に帰って、夕焼けニャンニャンを見るのが一番楽しかったです。そんな少年でしたね。
津田:
僕もテニス部に所属していて、試合も出ていましたが、そんなに燃えていませんでした。この作品も僕ら三人の設定的には映画部なんですけど、僕自身も中学生の時は映画にはまっていました。“中学生らしいその世界とはなんぞや”“我とはなんぞや”みたいのをグルグルグルグルしていて、中二病と言われる中学生でした。
本作は子供の頃から挫折してしまった主人公たちですが、皆さん自身は、子供の頃から今までの道のりが何か繋がっていたと感じることはありますか?
反町:
僕は比較的そう感じますね。ただ今回のキャラクターもどこか少し似ているところがあります。なんとなくリアルに見えるような描き方をされているので、おそらくプロデューサーの方々と古沢さんで色々リサーチしてくださったのかなと思います。
大森:
リアルに自分が中二の時は、今この年齢のイメージなんかは全くしてないです。だから、都度、この職業に就いてみて、色々分岐点みたいなのがあったんでしょうけど、全くその頃と繋がっていたのか分からないです。でも、今回の作品については、似ている部分やびっくりするくらい自分の記憶とリンクする部分もあって、それを楽しませて頂いてます。
津田:
同じく中二から今の年齢までは本当に遠すぎて、そこは想像の外にありました。こっちサイドから振り返っていけば、やっぱあの時代に映画にはまっていたのは、一個の発火点のポイントではあったのかという気はします。
地上波のGP帯でダメなオジさん三人が主人公というのはなかなかトライアルな企画だと思います。かつタイトルも「ラムネモンキー」と印象的で、この企画を聞いた時どんな風に思われましたか?
反町:
もちろん勝負してるなっていうとこではあるんですけど、やっぱり中身が面白いのでプロデューサーの方も何を作りたいかというのがすごく明確で熱量もあるので、そこの部分ではこのラムネモンキーという船に乗って、このチームが目指す方向に向かっていけば大丈夫だと思えました。それは役者としては、本当に嬉しい話です。
大森:
僕は、純粋に企画自体が面白いそうだと思いましたし、この三人でやれるというのと、少年たちの世界も描かれてくので。どこに向かっていきたいかはテレビ局の方に考えてもらいつつ(笑)、僕らは、一生懸命現場で頑張って良い作品にしようと思っています。
津田:
ダメなオジさんたちが、さらにしんどくなっているという設定ですが、私たちは氷河期世代の先頭集団です。社会に出た時にはバブルが終わり、そこから失われた三十年が続いて、未だに大変苦しんでいます。そのおじさんたちが頑張る姿を通じて、ある種の大きな共感を得ていただけるのではないかと思います。特に、女性がどんどん強くなり、若い世代がどんどん自由になる中で、間に挟まれてさらに苦しんでいるという状況があります。したがって、おじさんたちにはある種の楽しみを見出していただけると期待しています。また、強い女性たちには生温かく見守っていただき、若い世代には「そんなことがあったんだ、面白いね」と新鮮に感じていただければ、大変嬉しく思います。このドラマは、世代を超えて、ある種の敗者復活戦のような要素も持っています。誰しもが挫折や苦しみを経験することは、世代を超えた普遍性があると考えております。何かしら共感を得ていただけるのではないか、そして何よりも、そうしたものを超えたコメディありのエンターテインメントを作ろうとしておりますので、ぜひ楽しんでいただければ幸いです。

