2021.10.27 WED. UPDATE インタビュー #04

広瀬 裕乃役 広瀬アリスさん

まず、シーズンの企画を聞いた時のお気持ちからお願いします。
シーズンの撮影が終わったときに、みんなで「続きやりたいね」と話していたのでとても嬉しかったです。正直、続編の予感はしていました。だから、気持ちの準備はしていました(笑)。
八嶋智人さんにお話を伺ったのですが、シーズンからのレギュラーとはいえ、シーズンの最初からナレーションを担当して、最後には出演もされていたとはいえ、戸惑うこともあったそうで……。
シーズンの最終話から今回のシーズンにしっかり繋がっていることが嬉しかったです。
でも、ラジハチームのみなさんが凄く仲が良いので、最初は溶け込もうと頑張ったとおっしゃっていましたよ。
ウソ!(笑)。初日から全部かさらっていったんですよ、八嶋さん。最初からみんなの中心にいましたから。
もう一度、広瀬裕乃というキャラクターを演じるにあたって、特に意識された点は? 何か変えようと思われたことはありましたか?
シーズンのときはまだ新人だったので、「○○って何ですか?」みたいなセリフも多かったり、的外れなことを言うこともあったりしました。今回は月日が経って、彼女もいろいろな経験を重ねてきているはずで。もちろん、今でもいろいろな壁にぶつかっているとは思いますが、以前とはその質が全然違うと思っています。そこで、どう動くのか、どう成長していくのか、という部分は考えました。ただ、月日が経ったとはいえ、やっぱりラジハのみんなが集まると、どうしても出てしまう“一番下っ端”感もあると思うんです。それはもう、窪田正孝さんや遠藤憲一さんたちに引き出してもらっているだけですけど(笑)。そういう意味でいえば、「こういう風に演じよう」と固めるよりも、自然に……この『ラジエーションハウス』というのは私にとって特殊な現場で、とても一体感を感じます。あのメンバーが集まれば出来る完璧な空気、みたいなものがあるんです。だから、そこにちょっと甘えちゃおうかな、という気持ちもあります(笑)。
他の医療ドラマにはない専門用語が多いこともあって、裕乃が一番視聴者のみなさんの目線に近い存在でもありましたよね。
そうですね。今回も、一番等身大の役柄だと思いますし、そういう存在でいられる役でもあると思います。
改めて、このチームの良さを教えてください。
他のスタジオで撮影をしている方々からは「動物園」と呼ばれていますけど(笑)。まあでも、何でこんなに仲が良いんだろう? 楽なんでしょうね、きっと。みんながオープンでお互いのことを受け入れているからかもしれないです。似ているところも多いのかも。
その中心に、アリスさんがいらっしゃるわけですが……。
いやいや、そんなことないですよ(笑)。でも、このチームのわちゃわちゃした感じは本当に好きです。
そういうチーム感は、映像にも現れていると思います。
そのまま出ていると思います(笑)。みんなでワッと一斉に画面をのぞくシーンとか、シーズンのころからよくありますけど、そういう時のリズムというか“間”が良いんですよね。気持ちよく、セリフの掛け合いができる感じです。
裕乃さんの恋に関してはいかがでしょうか? シーズンでは、唯織への思いがより強く描かれていきますが……。
セリフを言うわけではなくても、唯織さんのことを見つめたりしているシーンが出てきます。超ピュアな感じで(笑)。でも、唯織さんは杏(本田翼)さんのことが大好き、というのがもう分かっていて……。ただ、これも裕乃が成長していく部分のひとつでもあると思うんです。技師としても尊敬している相手ですから。唯織さんへの恋を経て、人間としてまたひとつ、階段を上るのかな、と思っています。
シーズンのときもあまり知らない病気のことが題材になっていて驚いたのですが、シーズンはさらにそういう題材が出てきますね。
たくさん出てきます。第1話から衝撃的な始まり方だなと思いましたし、もっと複雑になっている感じがしました。
最後に、視聴者のみなさんへ向けて、メッセージをお願いします。
シーズンは、シーズンよりもいろいろな部分でパワーアップしていますし、毎回びっくりするような展開が待っています。その中で私は、このシーズンではより患者さんとの距離が近くなっているような気がしているんです。こういうご時世なので医療従事者の方々への想いもあり、患者さんに寄り添って行く中で、登場人物全員が主役になれるドラマなんじゃないかな、と感じました。そういう意味では、甘春総合病院のメンバーだけでなく、患者さんやそのご家族、友人、恋人……それぞれのキャラクターの目線に立っても楽しめる作品になっていると思います。1回だけじゃなく、何度観ても、その都度、何か発見があるかもしれません。最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです。

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