2019.5.3 FRI. UPDATE INTERVIEW #04 辻村駿太郎役 鈴木伸之さんインタビュー

4月11日放送の『アウト×デラックス』への出演(「Wikipediaに
2行しか説明がないギネス世界記録保持者」として出演)が
大変話題になりましたね。
うれしいです。確か、2万件くらいツイートされたんですよね。そして僕のWikipediaが荒らされるという(笑)。
放送直後はすごかったです。いまは落ち着いているようですが。
ありがたいです。でも、また2行に戻った、といううわさも聞きましたけど(笑)。
撮影が始まって1ヵ月半ほど経ちましたが、今回の現場の印象は
いかがですか?
同世代の方も多い現場なので楽しいです。何度か共演させていただいた方もいらっしゃいますし、すんなり入らせてもらったというイメージですね。窪田正孝さんとは今回が3回目の共演になるんですけど、窪田さんを中心に、みんなで和気あいあいと撮影をしています。
みなさん。とても仲が良いですよね。
そうなんです。窪田さんが盛り上げてくださっているので。
放射線科、放射線技師を題材にしたドラマですが、
最初にこの企画を聞いた時にどんなことを感じましたか?
原作漫画を知らなかったので、出演が決まってから読ませていただいたんですけど、まず放射線技師の方とは、僕らが普段なかなか触れ合う機会が少ないので、「そこに焦点を当てたドラマってどういう風になるんだろう?」と思ったんですけど、台本を読んでも、放送を見ていても、新しい発見がたくさんあるんです。お医者さんの視点でも、患者の視点でも、新鮮な気持ちで見ることができる作品なんじゃないかと思っています。僕は医者役初めてなので、そういう部分でのチャレンジもありながら、毎日新鮮な気持ちで現場に臨めています。
白衣姿もカッコいいです。
ありがとうございます。僕自身は、まだまだ慣れない感じもあるんですけど……。ユニフォームがあるお仕事って、それがオン/オフのスイッチになる感じがありますよね。今回、身に着けている細かい小道具も全部本物ですから、そういった部分の説得力もありますし。ありがたいです。
辻村というキャラクターを演じるにあたって、ご自身で決めたことや、
監督と相談されたことはありますか?
辻村は、唯織とは対照的なキャラクターだと思うんです。何でもそつなくこなせて、整形外科医の中でもエリートな役どころなので。だから、なるべく余裕がある雰囲気を心がけて、焦ったりする感じがでないような役柄にしたいと思っていました。
唯織にとっては強力な恋のライバルでもありますね。
そうですね。花形ですからね。
唯織が本田翼さん演じる杏とちょっと距離を縮められそうになると
辻村がそこに登場して……。
それ、まだ結構続きそうです(笑)。「邪魔だ!」と思われるか、「どうなるの?」って思われるのか、そういう部分も視聴者の方に楽しんでもらえたらうれしいです。
この作品は、職業ものとしても楽しめますし、医療ものとしての
シリアスな場面だけでなく、コミカルなやり取りも多いですし、
恋愛要素もあって……といろいろな側面がありますね。
メリハリが効いている作品だと思います。唯織は、恋愛のときは情けなく見えたりもしますけど、画像を見たりする得意分野のときはスイッチが入りますし……。出演させていただく僕らも、メリハリがあった方がキャラクターを浮かび上がらせやすいので、楽しいです。今回はキャストも多いですけど、実は僕、放射線技師のみなさんとはほとんどお会いできていないんですよ、まだ。だからこの先は、ラジハチームのみなさんともコミュニケーションをとっていきたいと思っています。
3度目の共演というお話がありましたが、この現場での窪田さんとの
お芝居はいかがですか?  何か、新しい発見はありましたか?
台本をいただいた時点で、唯織を演じている窪田さんの絵が浮かんだんです。「絶対、ハマるだろうな」と思ったんです。だから、驚きというより、安心感の方が強かったかもしれないです。
普段、お二人の間ではどんな会話が繰り広げられているのでしょう?
ホントに他愛もない話しかしてないです(笑)。「この映画、見に行ったんだ」とか。そういう感じかな?  あと、窪田さんがゲッターズ飯田さんの占いの本を持ってきたので、みんなで占い診断をしたり……。だから、前室(スタジオ前の準備室)はにぎやかですね。窪田さんは、つかみどころがない感じがとても魅力的なんですけど、普段からとても優しくてフランクな方なんです。周りにも常に気を配っていらっしゃって。3回共演させてもらっていますけど、3回ともそう思いましたから。
初めて窪田さんと会ったときにことを覚えていらっしゃいますか?
初めてお会いしたのは確か、ドラマ『HiGH&LOW』でふたりのシーンがあって……。その時はお互い不良っぽい役柄だったので、あまりコミュニケーションをとったり、和気あいあいと話したり、ということはなかったんです。映画『東京喰種トーキョーグール』で2回目の共演をしたとき、結構敵対する役柄だったんですけど、「終わったら食事に行きたいね」という話をするようになって。でも、仲よく笑顔でセリフを交わす、なんてシーンは今まで1回もないです(笑)。
役者さんは、何度も共演する方もいれば、1度共演した後、何年も
会わない方もいるという不思議な職業ですし。
そうなんですよね。本田翼さんとは『GTO』以来、6年ぶりになりますし。そういう縁みたいものもありますよね。
本田さんとの共演はいかがですか?
とにかく前室でよくしゃべっています(笑)。彼女も、現場を盛り上げようとしてくれていて……。大人になったな、と思いました。
お互いに成長した姿を見せられた、という感じですか?
というより、お互い10代のころから知っているので、「久しぶり!」という感じでした。お互い、心はそんなに変わっていないので(笑)。確かに久しぶりだったんですけど、それほど時間の長さは感じませんでしたし。窪田さんや本田さんとのそういう感じが、安心感にも繋がっているんでしょうね。矢野聖人さんとも、去年共演させていただいていますし、そういう縁のある方が現場にいらっしゃるとやっぱりうれしいです。
最後に、視聴者のみなさんへ、メッセージをお願いします。
この作品は、毎回新しい患者さんが来て、それを唯織というもの凄い天才を中心に、写真をもとに真実を読みとっていく1話完結の物語です。そこに恋愛要素もあり、コミカルなシーンもあり、人間ドラマもあり、という平成最後の月9に、そして令和最初の月9にふさわしいドラマだと思っています。最後まで楽しんでいただけたらうれしいです。よろしくお願いします!

BACK NUMBER