INTERVIEW

インタビュー#03 八木莉可子さん

本作のオファーを受けた時の心境を聞かせてください。

正直、最初は不安が大きかったです。今回、私はギターとベースと歌とダンスに挑戦させてもらっていて、ダンスは以前CMでやったことがあるんですが、ちゃんと習ったことはなくて。さらにギターとベースに関してはほぼ触ったこともない状態だったので、果たして自分でいいのだろうかという不安が大きかったですね。
でも、経験のない私がこういう役を頂けたのはありがたいことなので、精一杯頑張ろうと思ってお受けしました。

撮影に入って、その不安は解消されましたか?

いや、むしろ大きくなった感じでした。周りの皆さんが凄い方ばかりで。音楽の経験者の方はもちろん、菅原小春さんのようなトップクラスのダンサーの方もいらっしゃって。撮影で実際にパフォーマンスを拝見して、より緊張感が増しました。

実際にAZALEAとしてダンスに挑戦されていかがでしたか?

撮影が始まる前に、AZALEAの3人でダンスレッスンを受けたんですが、ずっと一緒に練習する中ですごく仲良くなれました。ダンス経験者の子もいたので、こうした方がいいんじゃない?とかアドバイスをもらったり、お互いに教え合ったり、たくさんコミュニケーションを取って。
本番は実際にエキストラのお客さんがいらっしゃる中での撮影だったので、本当に「3人で、今まで頑張った成果をぶつけよう!」という思いで挑みました。

ギターとベースは未経験ということですが、練習は大変だったのでは?

やっぱり難しかったですね。練習してる途中で指の皮がめくれてしまったり。ベースは1音1音で押さえるんですけど、ギターはコードで押さえなきゃいけなくて…さらにベースはピック弾きも指弾きもあって。弾き語りでは手のストロークと歌のリズムが違うので、練習しながら頭がごちゃごちゃになってました(笑)。レコーディングも初めての経験で、緊張しましたね。音楽を聴くのは元々すごく好きなんですが、改めてミュージシャンの方の凄さを知りました。

八木さんから見て、演じられた七海はどんな女性だと思いますか?

七海はすごく真面目な子で、いろいろな責任を負っています。あと、すごく音楽オタクじゃないかなと思います。私も割と好きなものを突き詰めちゃうし、オタク気質な所があるので、そこは似ている気がします。

七海も八木さんと同じく芸能の道で活躍している人物ですが、その部分で感じたことはありますか?

七海と私の置かれている状況は違う所もありますが、七海はすごく責任感を持って仕事に向かっている人で、そういった点では、私も前に立たせていただくお仕事で、たくさんの方に支えてもらっているので、共感できるなと思うところはたくさんありました。

月見英子役の上白石萌歌さんと一緒のシーンが多かったかと思いますが、撮影現場はどんな雰囲気でしたか?

私の撮影では、順番が結構反対からになっていて、クランクインが後半の方のシーンで、逆に最後に撮ったのが英子と2人で演奏をする4話(英子と七海の出会ったばかり)のシーンだったんです。上白石さんとお会いするのは今回が初めてだったんですが、本当にすごく優しい方で、私が弾き語りで緊張している時には優しく声をかけてくださいました。上白石さんも練習する曲がたくさんあって大変そうだったので、お互い「この曲難しいよね」とか、そういう話をよくしていました。
あと、神戸の撮影の時に、AZALEAの3人と上白石さんでAZALEAのダンスを踊って動画を撮りました(笑)。

今回は衣装も個性的ですが、AZALEAの衣装と七海の私服の衣装、それぞれの印象はいかがですか?

AZALEAのテーマカラーはピンクなんですが、プロデューサーの唐澤(和田聰宏)も全身ピンクで、お客さんもピンクのものを身に付けてくれていて、それが素敵だなと思いました。
3人の私服は、スタイリストさんがそれぞれの性格や個性に合わせてスタイリングしてくださっていて。一夏はわりとギャルっぽい服装ですが、七海はわりとおとなしい格好で、メイクも比較的薄いんです。そういう所に七海の真面目さが表れてるように思います。それぞれの個性に合わせたスタイリングにも注目して見てもらえると嬉しいです。

今回、AZALEAの楽曲はCMJKさんの書き下ろしですが、気に入っているポイントなどあれば教えてください。

『No Future But Go To Future』という曲は歌詞がすごく素敵で、変わることを肯定してくれたり、自分の背中をちょっとだけ押してもらえるような曲です。それと、「GO!」っていう男の人の声が入る所があって、そこがテンション上がるので気に入っています(笑)。皆さんもぜひ聴いて探してみてください。

七海は英子に「実は私、AZALEAのメンバーだったんだ」と告白しますが、八木さんご自身の「実は…」というものがあれば教えてください。

「クールそう」「強そう」みたいに言われることが多いんですが、実はわりと怖がりです(笑)。お化けも血も苦手だし、心霊スポットとか絶対行きたくない。暗い所も苦手で、家で寝る時も真っ暗だと怖くて眠れないので、毎晩プラネタリウムをつけて寝ています(笑)。

いち視聴者として、このドラマの魅力はどんな所にあると思いますか?

やっぱり音楽がどの曲も素敵です。ただドラマとして楽しむだけじゃなくて、ドラマで登場したアーティストの曲がサブスクでもいっぱい配信されていて、それを日常的に聴けるというのも新しいし、すごく楽しいなと思います。

最後に、視聴者に向けてメッセージをお願いします。

今までのドラマと違って、物語と音楽が一緒に主体になっている作品なので、ただストーリーを追いかけるだけじゃなくて、耳でも楽しめるし、衣装やセットを見ているだけでも楽しいし、新しいドラマの楽しみ方ができる作品だと思います。見ている方がそれぞれ、いろいろな楽しみ方を見つけてもらえたら嬉しいです!

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