

演じられたKABE太人と、宮世さんの共通点はありますか?
僕はたぶん明るい性格の部類に入ると思うんですけど、KABEはどちらかというと暗いですよね(笑)。だから真逆なのかなと思います。でもやりたいことをやってるっていう精神は僕と同じだったので、共感できました。
KABEを演じることで、影響された部分などはありますか?
KABEはネガティブなセリフが多いので、この前お母さんと喋ってる時に「なんでそんなにネガティブなの」って言われて、あっこれKABEだ!って思ったり。でも、基本的にはかなりかけ離れたキャラクターなので、一度現場を離れて戻ってきた時にKABEの感覚がなかなか戻ってこなくて、監督に「KABE!戻ってこい!」って言われました(笑)。
もともと原作のファンだと伺いましたが、作品の魅力はどこだと思いますか?
僕の名前が「りゅうび」なので、同じりゅうび(劉備)が出てくる三国志には元々縁を感じていたというか、なんとなく引き寄せられるものがあったのと、僕はもともと転生モノの漫画やアニメが大好きで。『パリピ孔明』も転生モノの要素があるので、最初にアニメから入って漫画も読みました。実際に見てみると、このお仕事をさせて頂いていると分かる部分とか共感することもありましたし、孔明の策略が炸裂するのがすごく爽快で、音楽も良くてハマってしまいました。だから今回出演が決まったと聞いた時はびっくりしましたし、好きだからこそ演じるプレッシャーもありました。
撮影中の雰囲気や、印象的なエピソードなどあれば教えてください。
僕は(上白石)萌歌ちゃんと共演するシーンが多くて。お互い音楽活動もしているので、僕が萌歌ちゃんの曲を大きい音で流すと、萌歌ちゃんがそれに重ねて僕の曲を流したりしていました。萌歌ちゃんが歌ってるアニメの主題歌で一緒に踊ったり(笑)。いつもいろんな音楽が鳴ってるような現場ですね。
あとは、海の近くでの撮影の時に、暑さを乗り切るためにかき氷を買って食べました。潮風浴びながらかき氷を食べて、なんか青春を感じました(笑)。
いろんなジャンルの方が出演されていますし、現場は賑やかそうですね。
向井さんも音楽好きなのでいい曲を色々教えてもらいましたし、森山さんもクリエイティブなことをたくさんやられている方ですし。現場にはミュージシャンの方とか、ダンサーの菅原小春さんもいて。さまざまなジャンルで活躍されるプロフェッショナルな方がいっぱい周りにいる環境でドラマの撮影をするというのは初めてで、本当に刺激になりましたし、色々吸収させてもらえて贅沢な環境だったなと思います。
KABEの一番の見どころであるラップバトルのシーンについてはいかがでしたか?
孔明とKABEがフリースタイルバトルをするシーンは、台本に何ページにも渡ってラップのセリフがバーーーっと書いてあって。正直、ワンシーンでこんな量のセリフを言うのも初めてでしたし、ラップも本格的にはやったことがなくて。向井さんと撮影するのもまだ最初の頃で、いろんなプレッシャーですごくガチガチだったんですが、やっていくうちにほぐれてきて、楽しく音楽に乗って撮影できたんじゃないかなと思います。
どんな所にラップの面白さを感じましたか?
今回はKICK THE CAN CREWのLITTLEさんにラップを教えていただいて、たくさん練習したのですが、ラップのスタイルって千差万別で、いろんな動画とか見ても人によって全然違うんです。とにかく楽しかったですね。
ラップに挑戦したことで、何か得たものはありましたか?
かなり影響を受けたと思います。ラップを練習してたおかげで滑舌が良くなりました(笑)。
バトルのお相手である向井さんのラップはいかがでしたか?
お経を唱えながらラップしなきゃいけないので、どこまでリズムに乗るかとか、すごく悩まれていました。本当にいい感じの“お経ラップ”になってると思います!
ラップシーン以外で注目してほしい所はありますか?
KABEがお腹痛くなって渋谷の道を爆走するというシーンがあるんですが、周りには人がいっぱいいて、中には僕のことを知ってくれている方もいて、っていう状況での撮影ですごく恥ずかしかったんですけど、自分で演じてて笑っちゃうぐらい振り切って、100パーセントで演じたので、そこは見てほしいなと思います!(笑)
最後に視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
本当にぶっ飛んだドラマです(笑)。他のドラマとは違う新しいエンターテインメントを届けられると思いますし、水曜の22時が音楽でいっぱいになればいいなと思います。原作を読んだ方もアニメを見た方も、また違った新しい『パリピ孔明』を楽しんでもらえたらうれしいです!