パニックコマーシャル

12/16(月)深夜25:15~26:15

あらすじ

おしゃれなCMを作ろうと燃えるクリエイティブディレクター・新倉(30)は、発泡酒【ビアライト】のCM撮影に臨んでいた。クライアントの宣伝担当・藤木は、新倉の企画に感動し、監督の雨宮は、広告賞も獲れると期待を膨らませ、現場は明るい空気に満ちていた。そんななか、急きょ、頭の固い宣伝部長・石瓦が現れる。石瓦は、新倉の企画が従来のビアライトCMとは違うことを懸念し、修正に次ぐ修正をもちかけ、CMはどんどん最初のコンテとは別のものになっていく。そんな状況に雨宮はあきれ、タレントの女優・リンカはイライラを募らせる。新倉は、クライアント・タレント・監督・プロデューサー、4者の事情をまとめようとするも、うまくいかない。結果、リンカは不満が爆発し撮影を拒否、カメラは故障、現場は最悪の空気に。いったん休憩をとることになった現場。壁にぶつかり落ち込んでいる新倉のもとに、藤木が来る。石瓦に反論できなかったと反省する藤木に、新倉は、すべては何もできなかった自分のせいだと返す。落胆するふたり。憂さ晴らしにビアライトを口にする。それを飲んでいる時だけは、少しだけ楽になれた。ハッとなる新倉。自分は一番大切な商品のことを何も見られていなかったと気づく。さまざまなオトナの事情はあるけれど、一番大切なのは商品そのもの。原点に返った新倉は、賞をとるためではなく、ビアライトをいかによく見せるために、もう一度CMを作ろうと立ち上がることで、皆の信頼を再び勝ち取るのだった。

出演者

新倉泰人赤楚衛二
藤木優介黒羽麻璃央
リンカ北原里英
安達元彦加治将樹
宮地 守きづき
 
雨宮 晃川島潤哉
庄司智子阿南敦子
石瓦剛志田中要次

相関図

相関図

出演者コメント

キャスト写真
    • 藤木優介役黒羽麻璃央

      「この度、<藤木優介>役で出演させていただきます。今回は、赤楚さん演じる新倉さんの CM 現場のパートナーてきな役割でございました!赤楚さんとは数年前からの仲でございましたので、いいコンビ感がだせているのではないでしょうか!CM 制作現場の裏側でのドタバタ劇!色々なアクシデントを乗り越え、果たして無事に CM を撮ることができるのか?お楽しみに!僕自身も放送を楽しみにしております!」

    • リンカ役北原里英

      「元アイドルで女優として 1 人で歩き始めた女の子、リンカを演じさせていただきました。役とはいえ、リンカがあまりにも自分の状況そのままで新鮮でした(笑)。同じ境遇に立つ人を演じる事の難しさを感じながらも、とても楽しく撮影させていただきました。以前よりヤングシナリオ大賞はとても素敵な企画だと思っていて、そして若き未来ある役者さん方が出演しているので、今回出演できてとても光栄です。<ONE TEAM!>を合言葉にみんなでひとつになって作った作品です。お楽しみに!」

    • 安達元彦役加治将樹

      「中村允俊さんのリアルでコミカルな脚本の中に生きる個性豊かなキャラクター達。私はその中でCMプロデューサー安達元彦を演じるわけですが、まわりの個性豊かな共演者の皆様のおかげで、いきいきと安達を演じることができました。ただコミカルだけではない、己の正義と相手の正義に翻弄され葛藤する姿は世代を問わず共感できるのではないかと思います。どうぞお楽しみ下さい」

    • 宮地守役きづき

      「脚本を読んで純粋におもしろい!と思いました!作品の登場人物も、出演者のみなさんも、個性的でおもしろい方々ばかりなので、素敵な作品を盛り上げられればなと、気合いが入っています!余談ですが、脚本の中村さんは大学時代の演劇仲間で、受賞をきいたときはとてもうれしかったですし、偶然キャスティングしていただけて運命的なものを感じています!笑って笑って、前向きな気持ちになれるコメディーです!是非ご覧ください!」

    • 雨宮晃役川島潤哉

      「脚本の中村さんにとって、ドラマのデビュー作となる記念すべきこの作品に出演させていただけたことを光栄に思います。僕らには想像もできないようなご苦労があっての受賞作品だと思って、自分なりに真摯に演じさせていただきました。戯曲ではよくあることですが、受賞作品は事前に読むこともできるので(番組HP)、お時間のある方はぜひ、“読んだ脚本がドラマになっていく”過程も併せてお楽しみください」

    • 庄司智子役阿南敦子

      「この脚本を頂いた時に“え?私でいいの?何かの間違いでは?”と驚き、未だに信じられない気持ちでおりますが、間違いでもなんでもこんな光栄な事はないので最初に監督から言われた”それぞれの正義があって言っているんです”という言葉をずっと頭に置きつつ他の個性的なキャストの皆さんに負けないよう全力でぶつかっていこうと思います!笑い、情熱、爽快感、そして大切なメッセージ。色んなものが詰まった作品で見終わった後、“明日も頑張ろう”と思っていただけるんじゃないかと思います。是非、ご覧ください」

    • 石瓦剛志役田中要次

      「CM の撮影現場をクライアント目線で体現してみるというのは貴重な経験でした。どちらかと言えば、口を挟めば煙たがられ嫌われがちな存在ですが、善悪が分かりやすい関係にならないように書かれたシナリオに助けられ、こちらも正当性を持って演じさせて頂きました。
      撮影当日になって迷走し始めた演出プラン。どんな作品になってしまうのか?果たして撮影は終わるのか? あ、この物語の事です。お楽しみに!」

    • プロデューサー:宋ハナコメント

      「今回個性豊かな素晴らしいみなさんにお集まりいただきましてとても嬉しいです。
      CM撮影現場でおきるハプニングの話ではありますが、そのハプニングは各キャラクターが持っている各々の正義から始まります。
      ビアライトのCMのリニューアルに強い目標意識を持ち、主人公・新倉の企画に賛同する藤木優介は、新倉とタイプは違えどこのCM対する熱い想いを持っている人で、おしゃれながら仕事も出来るという役柄でしたので最初から黒羽麻璃央さんをイメージしておりました。実際新倉役の赤楚衛二さんとの共演経験もあり、新倉と藤木の仕事柄を超えた友情も自然に描けると思いました。
      ビアライトのCM出演者であるリンカは、女優への道を選びこれからどう芸能界を生きていくかに悩む役です。最初のCM企画から変わっていく度にイライラが募っていきますが、それも悩み故のこと。悩みの内容は違うかもしれませんが普通の20代なら誰しも経験する将来に対する悩みを自然体で演じていただける方にと思いまして北原里英さんにお願いしました。
      CM現場に突然現れて最初の企画に様々な注文をしてくるクライアント石瓦剛志役には、登場にインパクトのある、しかしただの悪者ではなくそこにサラリーマンならではの立場の苦悩を表現していただきたいと思っておりましたので、石瓦には田中要次さんしかいないと思いました。
      リンカのマネージャーである庄司智子はCM企画が変わっていく度に強めで新倉を責める役柄ではありますが、それはリンカを育ててきたマネジャーだからこそこれから新しい道を選んで進もうとするリンカを誰よりも応援し、守っていきたい強い気持ちからです。阿南敦子さんなら強い口調でも感じられる優しさが伝わると思いお願いしました。
      CM監督である雨宮晃は強いこだわりで撮影に臨む役柄で、プロフェッショナルなところも持ちつつも細かいこだわりゆえに子供っぽいところも持っています。幅広い役柄を演じてこられた川島潤哉さんならその難しいバランスを抜群に演じ分けていただけると思いました。
      CMプロデューサーの安達元彦は、撮影現場の雰囲気を明るくする笑顔と人当たりの良さを持ちつつ、仕事は徹底的に出来る人です。最近様々な作品を拝見させていただきまして安達には加治将樹さんがぴったりだと思っておりました。
      新倉と同じ会社の営業である宮地守は、返事の良さと憎めないキャラクターでいつの間にクライアントの心をつかむ、誰からも好かれる愛くるしい人物です。本編で描き切れないそのキャラクターをきづきさんなら説明なしで表現できると思いお願いしました。」

    • 演出:西岡和宏コメント

      「フタを開けてみれば、びっくりするくらい個性的なメンバー達の化学反応が次々に起きていた撮影現場でした。それぞれの役で、1人1本スピンオフを作れそうな勢いでした。皆バラバラなキャラクターだけど、そんな人達がひとつになる気持ち良さが伝わると良いなと思っています」

  • 新倉泰斗役赤楚衛二

    キャスト写真
    ヤングシナリオ大賞「パニックコマーシャル」への出演が決まった時のお気持ちは?
    「マネージャーさんに直接決まった事を教えてもらい、驚きと喜びが込み上がりました。その時はまだ、本を頂いていなかったのでワクワクしながら楽しみに待ちました」
    クランクインしましたが、意気込みは?
    「キャストの皆さん、スタッフの皆さんが凄く素敵で面白い方ばかりで熱い現場です。僕がやらせて頂く新倉と同じく“面白い作品を作るぞ!”という気持ちで頑張ります!」
    シナリオを読んでの感想は?
    「初めて読んだ時、凄く面白くて笑いが込み上がって来て、心が動かされ、あっという間に読み終わりました。社会という枠組みの中に生きていたら、皆誰しも共感できると思いますし、この本のテーマと思われる、ある言葉がとても突き刺さり勇気をもらえる。そんな物語だなと思いました」

    プロデューサー:宋ハナコメント

    主演に赤楚衛二さんをキャスティングした理由
    「主人公の新倉泰人はいろんな状況に惑わされ右往左往する人物ですが、誰よりもCMの企画に対する熱い想いを持っている人です。“いいCMを作りたい”というまっすぐな想いが伝わる方に演じてもらいたいと思い、赤楚さんにお願いしました。役に一生懸命向き合う赤楚さんなら、周りにほんろうされ、時には迷いもある新倉という人物に、素晴らしい魅力を吹き込んでくれると思っています」
    視聴者に期待してほしいポイント
    「今回映像化する作品は、今までのヤングシナリオ大賞ではあまりなかったワンシチュエーションのバックステージコメディです。コメディではありますが、複雑に絡み合う人間関係にほんろうされ、余裕がなくなり熱い想いを見失いかける。しかし大事な想い、その原点に立ち返った時のすがすがしさ。ドラマのシチュエーションでなくても、皆さまに共感していただける話だと思います。時には笑い、時には真剣に向き合う、そして最後はスカッとしていただければと思います。令和初のヤングシナリオ大賞『パニックコマーシャル』にぜひご期待ください」

    演出:西岡和宏コメント

    「CM撮影現場で次々に起こる予想外のトラブル。そんな撮影中止になりそうな絶体絶命の状況を、主人公が乗り越えていく爽快感が伝われば幸いです。赤楚衛二さんを始めとした個性的な登場人物達の掛け合いや、CM撮影のドラマゆえに登場人物の紹介がCMになっていることなど、見どころが盛りだくさんあるので是非ご覧ください」

スタッフ

脚本中村允俊
プロデュース宋ハナ
演出西岡和宏
制作著作フジテレビ