赤嶺麗奈役 仁村紗和さん

2023.5.9 TUE. UPDATE インタビュー 04

原作マンガはお読みになりましたか?
出演が決まってから読ませていただきました。1日であっという間に読み終えてしまうくらい面白かったです。セリフがとても面白かったので、「あのテンポ感をドラマでもやってみたい!」と思いました。
人気マンガのキャラクターを演じる、という部分ではプレッシャーもあったのでは?
原作ファンの方々にも見ていただきたいので、気にはしてしまいますね。キャラクターがとても魅力的な作品ですから、その良さを失わないようにしながら伝えたいなと思っています。
高杉真宙さん演じる山本知博の同期で、超セレブな人事部員・赤嶺麗奈というキャラクターを演じるにあたって、特に意識された点があれば教えてください。何かと派手なキャラクターですが……。
赤嶺さんにはやり過ぎという言葉はないんです(笑)。周りが引くくらい、いつもエンジンMAXで……。監督からも、「ひとり舞台のようにやってほしい」と言われていますので、周りの目も気にしないで、自分の好きなもの・自分の目的を遂行するためだけに邁進しています。ただ、その「好き」の方向性もちょっと変わった女の子なので、表現の仕方についてもいろいろ考えてながら演じています。そういうところは不器用なんですけど、彼女なりに一生懸命やろうとしてのことなので、そこが可愛らしく見えたらいいなと思っています。
赤嶺さんの真意や目的が明らかになるときが楽しみです。
そうなんです!  なかなか明かされないですからね(笑)。何故、あんな風に山本くんに絡んでいくのか、その辺の案配も、監督だけじゃなく、(速見穂香役の)波瑠さんや、高杉さんとも相談しながら演じています。
赤嶺さんの目的が明らかになる第5話は必見だと思います。
速見さんの前にいる赤嶺と、山本くんの前にいる赤嶺は全然違うので、そこも楽しんでいただけたら嬉しいですね。
波瑠さんとお芝居をされてみての印象は?
波瑠さんは、速見さんの優しさとか清潔感とかをすでに持っていらっしゃるんです。現場では、座長として「一緒に考えていこう!」という感じで私たちを引っ張っていってくれる方ですし……。今回の作品はどのキャラクターも個性的ですし、それぞれは二面性みたいなものを抱えていると思うんですけど、そういう部分もいろいろとお話することが出来たので嬉しかったです。
波瑠さんも仁村さんも、お仕事だけじゃなく普段から自分にも厳しく、ストイックでしっかりとした方という印象があるのですが……。
私、結構“ズボラ女子”だと思います(笑)。波瑠さんも「ジャンクなものが好き」とおっしゃっていましたけど……。まあ、ドラマでも描かれているように、「人は見かけによらない」ということなんじゃないでしょうか(笑)。
波瑠さんも、そういう風に思われてしまうことがもうプレッシャーになっているとおっしゃっていました。役者さんは、役のイメージがそのままご本人のイメージに直結してしまうケースもあると思いますので、時にそれが枷になることもあるのかもしれないですね。
確かにそうですよね。でも、役者としては、そう思ってもらえたら勝ちですよね。だから、ある意味、褒め言葉でもあるんじゃないかなと思います。そういう面に関しては、ちゃんと私のことを知ってくれている人たちがわかってくれていれば大丈夫です(笑)。
高杉真宙さんの印象はいかがですか?
私、8年くらい前に共演させていただいたことがあるので2度目の共演になるんですけど、お互い大人になったな、と(笑)。当時は、あまりしゃべらなかったんですけど、今回はいろいろお話することが出来て、山本くんとのシーンが楽しいんです。
8年前と何か変わったと思ったところはありましたか?
人見知りなところは大分なくなったと思います。当時、高杉さんも10代でしたけど、お互い、多感な時期だったのかあまり話すこともなく(笑)。でも今回は、たくさんお話していますから、印象は随分違いますね。イジられ慣れているのか、イジりにも強い方なので、私もいちいち絡みに行ったりしています。山本くんと赤嶺の、同期の雰囲気を出したいなと思っていたので。
そういう現場の空気感は、画面からも伝わっていると思います。
きっとそうだと思います。今回の現場は、明るくて楽しいですけど、挑戦しているという感覚もあって刺激になっているんです。試されているようなセリフもたくさんあるので、中途半端にならないように、振り切って演じています(笑)。原作でも赤嶺さんは愛されているキャラクターなので、大事に演じていきたいです。
最後に、ドラマを応援してくれている視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
こういうラブコメって、最近なかったと思うんです。画面の中にいる人たちは、完璧な人ってひとりもいなくて、それぞれが悩みを抱えていてがむしゃらに生きているので、1週間の真ん中に、週末まで頑張ろうと思ってもらえる夜になればいいなと思っています。コメディーは難しいですが、私も頑張ります!

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