山本知博役 高杉真宙さん

2023.4.26 WED. UPDATE インタビュー 02

今回の企画を聞いたときの印象からお願いします。
僕は、柴なつみ先生の『わたしのお嫁くん』を読んでいて、個人的にも推していたので、「わっ!」って思いました(笑)。しかも、僕自身は山本知博役を演じられるとは思っていなかったので、ファンとしても純粋に嬉しかったです。
ドラマの情報が解禁されたとき、速見穂香役が波瑠さん、山本知博役が高杉さんということで、「ぴったり!」「お似合い」という声も多かったようです。
そんな風に言っていただけるのは嬉しいですけど……。ただ、原作漫画もファンの方からお勧めしてもらって読み始めたので、そういうきっかけがあってこうして呼んでいただけたことには何か縁のようなものも感じました。実は僕、漫画を読んでいるときは、あまり「この役、やってみたいな」という風に思わないんです。仕事と混同しないで、純粋にファンとして楽しみたいので。でも、この『わたしのお嫁くん』に関してはやってみたいなと思っていたので嬉しかったです。
撮影が始まって2ヵ月ほど経ちますが、今回の現場の印象はいかがですか?
今回のチームは、キャストさんもスタッフのみなさんもとても明るいので、楽しく撮影しているという感覚ですね。最初は、めちゃくちゃ緊張していたんです。監督からも、「笑顔がガッチガチだね」と言われてしまって(笑)。そんな感じで始まったんですけど、いまではすっかりリラックスして現場に臨めるようになりました。波瑠さんともいろいろなお話が出来るようになりましたし。
波瑠さんとお芝居されてみての印象をお願いします。おふたりのシーンがとても多い作品ですが……。
波瑠さんは、お芝居をしているときはもちろん、普段もとても素敵な方だと思います。
お芝居をしている時は、間とかタイミングとか表情とか、波瑠さんが凄く深くまで考えて演じられているのが伝わるんです。なので僕自身も、山本くんのことをしっかり理解して、波瑠さんの横に立って演技をしたいと思っています。
山本知博というキャラクターを演じるにあたって、特に意識されている点は?  山本くんは「家事最強男子」なわけで、そういうシーンも多く登場しますが……。
最初のころは、どのくらいのテンションでやっていくか、悩みました。でも演じているうちに、山本くんのテンションとお芝居との間にズレがなくスムーズに演じられるようになった感覚があります。だから今は、いかに速見さんを振り回すか、という部分に意識を集中しながら演じています。
高杉さんと山本知博の間に、何か共通する部分はありますか?
マイルールがあるところかな、と思っています。山本くんも結構“自分だけ”のルールがあるような気がします。「こういうときは○○したい」というこだわりが伝わってくるというか……。逆に、速見さんに対して、あんな風に押せ押せでいけるところはちょっとわからない部分です(笑)。羨ましいですね、あの人懐っこい部分とか。だからこそ、速見さんだけじゃなく、全然タイプが違う先輩の春日(佐伯大地)さんとか、同期の赤嶺(仁村紗和)とも仲良くなれるんでしょうし。家事の面に関しては……まだ、それほどがっつりと料理をするシーンはないので、そういうときがきたら出来るだけ頑張りたいな、とは思っています。包丁を握るシーンは、最初ちょっと緊張しました。みんなから「切れているよ!」って言われて拍手が起きたので、「切ることはできるんです!」なんて返して(笑)。そういう感じなので、少なくとも現場では最強家事男子として君臨していたいです。あ、洗濯物をたたむのは好きですよ。あまり上手くないかもしれないけど(笑)。
「最強」と言われてしまうと、さすがにハードルが高いですよね。
僕、人生で「最強」と言われたことがないので(笑)。全体的に言えば「最弱」よりだったので、余計に頑張らないとダメですね。
山本くんには強力な“お兄ちゃんズ”がいます。竹財輝之助さん演じる長兄・正海と、古川雄大さん演じる次兄・薫とのシーンは、本当に楽しみにしていました。
何より、僕自身が一番楽しみにしていましたから(笑)。台本を読んだときからずっと楽しみにしていたので、撮影の時は「やっとお会いできた!」という喜びがありました。お兄ちゃんたちとの絡みは何だか安心するんです。シーン自体は、とてもインパクトが強いんですけど、だからこそ心が躍りますし、おふたりが並ぶと、もう絵力が凄いですからね。お兄ちゃんたちとのシーンを期待してくれている方も多かったと聞いていますが、余裕でそのハードルを越えるくらい、おふたりが素敵なので最高です!
最後に、ドラマを応援してくださっている視聴者のみなさんへ、メッセージをお願いします。
週の真ん中の水曜日に、癒やしをお届けできるような作品になっていると思います。キャラクターの濃さとか、コメディー部分の楽しさとか、いろいろな要素が詰まった作品ですが、何より絵が本当にキレイなんです。是非、細かい部分までチェックして楽しんでいただければと思います。

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