KIKCHY FACTORY

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
#076(03/05/07)
「KIKCHY FACTORY」
×KinKi Kids
2003年4月8日 午后
『堂本兄弟』
砧 東京メディアシティ 楽屋でインタビュー

光一
もう3ケタかあ。でも、この番組は『LOVE LOVE』のときからのスタッフへの信頼があって、気負いなくやれてる感じがするなぁ。 
きくち
そう言ってもらえるとすごく助かる!同じことを続けていくのって、結構エネルギーがいるから。『LOVE LOVE』も、細かく変えてたよね。(吉田)拓郎さんのアイデアで、バンドを少しずつ変えてた。『堂本兄弟』もそろそろかな、て。 
光一
そうね。今回のメンバーチェンジは派手というか…分かりやすい感じ。音の厚みも増した気がするし。 
きくち
光ちゃんの後ろに高見沢さん、剛くんの後ろに由美ちゃんが映ってたり…。 
光一
絵としてすごく面白い。 
きくち
音楽的にも豪華なメンバーが集まったんで、リハーサルにすごい緊張感があったし。 
光一
…そう? 
きくち
そこが光ちゃんのよいところ(笑)。わたしなんか『LOVE LOVE』の最初のころみたいに緊張してた。 
光一
ポンタさんとかいるしね。でもプロ軍団だから安心感はあるし、今は一生懸命ついていくことだけ考えてる。 
きくち
えなり君なんかヒイヒイ言いながらもう必死。そういえば最近、光ちゃんの歌もすごくよくなった気がするね。…失礼なほめ方でゴメン(笑)。 
光一
人の歌を歌うのはいまだにちょっと苦手なんだけどな…。 
きくち
でもほら、高見沢さんやえなり君、由美ちゃんが歌ったりしてもいい。剛くんはギタープレイヤーに徹したいらしいし。 
光一
いろいろできるね。 
きくち
ただ何となく、ボケの人ばかりそろっちゃった気もする(笑)。特に高見沢さん。二枚目で、王子で、キラキラしてる、天然ボケ。光ちゃんと同じような感じだよね?(笑) 
光一
うーん、高見沢さんがボケようと思っていないことはわかる(笑)。 
きくち
光ちゃんと同じ。 
光一
僕はボケようと思ってるよ。 
きくち
剛がきれいなお笑いやっても、天然ボケでひっくり返しちゃう。 
光一
剛は天然じゃないから。 
きくち
で、(金城)綾乃ちゃんが大ボケ。由美ちゃんとえなりくんはツッコミかな?そしてトムさんが絶妙な間で入ってくる。 
光一
おかげでトークが転がるようになりました(笑)。それにTOMさんの前説で始まると、これで番組がはじまるって感じがする。懐かしいよね。 

きくち
本当、あらためて『LOVE LOVE』からの流れを振り返ると、すごい。17歳から24歳までのKinKi Kidsがぎっしり詰まってる。その辺のことをプロデューサー感覚で見て…今のこの番組をどう思う? 
光一
うーん。普通に…考えて、すごいことやってると思う。だって高見沢さんとかツッチー(土屋公平)とか、(吉田)建さんがバックで演奏してるんだから!その中で僕らもギター弾いてて、ゲストが前で歌う。これがすごいんだけど、普通に見えちゃっていて もったいないような、これが普通に見えていないとダメなような…。だけど、まだ何でもありにはなってないかな。そうなればもっと良くなる気がする。 
きくち
何でもありがいいってこと?
光一
…『LOVE LOVE』が、途中から何でもありになったでしょ?ハワイやオーストラリアに行く意味なんかないけど、楽しそうに見えたんじゃないかな?あとほら、この前のゲームとか。ああいうラフな感じ、いいなあ。今のテレビって、スタッフの思惑みたいなのが見えちゃってるから。 
きくち
作り込んじゃう? 
光一
そう。僕はそんなにたくさんの番組をやってるわけじゃないんだけど。ただ何となく、そう感じます。 
きくち
最後にすごいこと言われちゃった。ドキドキしてきちゃったよ(笑)。 
光一
まあこのスタッフは『LOVE LOVE』からずっとやってるスタッフで、ラフに出来ていいな。この雰囲気を作った『LOVE LOVE』はすごいし、それを考えたきくちさんは本当にすばらしいなと…。 
きくち
ありがとう。もういい(笑)。 


きくち
今回、あえてメンバーチェンジしちゃったけど、どう? 
同世代じゃないからね。刺激の色も違ってくるし、求められる部分も変わると思う。いばらの道を歩くこともあるやろうし、勉強の仕方も変わるやろうし。何より、音が変わった。 
きくち
「堂本兄弟のテーマ」なんて、別の曲みたいだもんね。リハーサルのときに聞いて、こんな曲だったんだと。 
緊張感がすごくあった。ポンタさんとかテレビでは見てたんやけど、何て言うか…すごい人やってことだけはわかってて。それにポンタさんモデルのサングラス、もらったんですよ。 
きくち
あ、そうなんだ。 
光一と2人とも。なんかその、降りてきて下さっているスタンスがうれしかった。何か、この若いモンが…みたいな感じなんやろなあと思ってたんやけど…。本当、頑張らないと。 
きくち
思えばさ、こんな感じのロックバンド作ろうって言い出したのは剛なんだよね。で、堂島孝平くんが初期メンバーに入った。 
すごく気の合う方で、一緒に演奏していて心地良かった。わざわざ家に来てもらって教えてもらったりして。アンプも買いましたね、堂島くんと。で、さっき建さんに、そのアンプ持ってきなさいって言われました。そのほうが自分の音を作りやすいからって。 
きくち
『LOVE LOVE』のときはギターも選んでもらってたのに…。 
今はマイアンプで、ギターも自分で買ったギター。リニューアルをきっかけに、アンプとか機材のことも勉強したいね。それがうまく、今後の演奏に生かされればいいな、と。 
きくち
人数が多ければ、最悪紛れてしまうこともあったけど。 
今は人数が減ったから、責任感を持ってやらないとね。それでいて我がままというか、弾くなよって言われてもとりあえず1回弾くとか、自己主張したい。で、基本は演奏に集中する。 
きくち
ギタリストとして? 
今まで曲の好き嫌いが激しかったんですよ。でも公平さんや建さん、堂島くんにブルースとかパンクとかいろんなジャンルの曲を聴かせてもらって、ノリが何となくわかったというか。最近、意識が変わってきた気がする。 
きくち
さっきの(松田)聖子さんの曲(2003年4月27日放送)、公平さんいいギター弾いてたよね? 
師匠なので、目を合わせたりしながら弾いてるんですけど、そういう状況は楽しい。今後ももっと音楽の部分をより深く伝えていきたい。演奏を終えて、そう思いました。 
きくち
そうなると、やっぱりオリジナル曲を作ろう、みたいな?
合宿とかやって詞を書いて、曲を作って。ロックな部分は意識しつつシンプルな曲…ただ「堂本兄弟のテーマ」のインパクトが強すぎて…。 
きくち
(忌野)清志郎さんの(「よォーこそ」)そっくりなんだけど(笑)。 
でも定着しちゃうと、それを覆すのって難しかったりする。 
きくち
「好きになってく愛してく」なんて抜群に良い曲なの…。 
だから思い切って楽器のパートを変えるとか、アレンジとか。で、何か自由にそういうのが語れる場って必要だと思うんですよ。合宿でも何でも。それで距離が近づいたりするから。拓郎さんと過ごしたように楽しい時間をみんなで過ごせば、きっと音楽はもっと近く、深くなると思う。 
きくち
最初に収録やったとき、これで音楽番組に戻ったって感じがした。そのために、いい状態なのをあえてメンバーチェンジをしたんだから。 

それ説得力がありますね。前は弾くだけで精一杯やったけど、今はフィーリングも注入出来て。音がきれいじゃなくても、情熱を費やすスタイルがわかってきた。とにかく演奏していて、すごく楽しい。うん。 
きくち
この番組に来ると、剛はミュージシャンになる。 
KinKi Kidsの音楽もあるけど、『堂本兄弟』は、個人の音楽を高めるにはもってこいの場所。これからは大御所さんに来ていただいて、いろいろ学ばせてもらおうと思います。 


モドル




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