KIKCHY FACTORY

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
#37(01/10/24)



Gack(t)ンとのあんなこと!そんなこと!

 Gacktとはじめて逢ったのは「堂本兄弟」最初のスタジオ収録の前日。なんていうんだろう、ちょっとすごかった。出逢ったことがなかった男。「ピアノは弾けますがシンセは弾きません」聞いていたその意味が、逢うまでは理解できませんでした。なるほど。はじめて交わした握手。かなり力強い。そして独特な香り。彼には何を求めるでなく、彼のスタイルでそのまま参加して欲しいと話しました。

 あけて収録の当日。最初のゲストは小室さん。真矢、恩田さん、ポール・ギルバート、今日はじめて音を出すバンドメンバー。もちろん堂本兄弟もはじめて。不安だらけのリハーサル最中、わたしは基本的にガックンの横にいました。いちばん不安だったから。だいじょぶかなあ?どこまでどうなのか全然わかんなくって。いきなり怒って帰りそうな、いきなりはずしてへこみそうな、誰とも会話が成立しなさそうな、そんな不安。

 けれど、噂に聞こえたガックンのキャラクターは、本番では噂以上に圧倒的で、メンバーとの折り合いもよく、演奏もスタイリッシュで、それはもう文句のない出来。兄弟もわたしもすぐに彼に参っちゃいました。

 はじめてライブを観たのはツアー初日の大宮ソニック。わたしには衝撃のステージ!「みんな、もっとこっち来いよ!」あおるあおるGacktに、こっちが素なんだ、って馬鹿な考え違いをしました。今ならわかる。よく訊かれる素朴な疑問(?)の正解。「Gacktさんて素はどうなんですか?」素も何もない、あれもGacktでこれもGackt、彼はいつでも彼のまま。たまたま来ていた西川くんと楽屋で待っていて、出てきたGacktはいつものまんま。

 国際フォーラムに2回出かけて、最終日剛といっしょに観ていた横浜アリーナ。さすがに完成度も気合いも凄まじくて、ぐるっと1周立ち見も埋まる大盛況!終わって彼が出てくるのを待って・・待って・・・待って・・・・終演1時間半も経ったころスタッフに両脇を抱えられてやっと出てきたGacktは、ちょっと出来すぎなくらいにかっこよかった。完全なる完全燃焼。いい出逢いだったなあと実感しました。

 「堂本兄弟」ではずいぶんといろんなことやらせちゃったけど(笑)今ではいちばん理解しあえてるアーティストのひとりです。夏にはみんなでビアガーデンにも出かけました。Gackt主催(?)のサバイバルゲームもわたしたちはたのしんでいます。

 抜群の切れ味の彼のトークをたのしんでくれるお茶の間のみなさんにも、もっと彼のうたを聴いて欲しいし、できるなら次はライブで感じて欲しい。そう思います。


フジテレビ きくち





モドル




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