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レポート

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
#351(2013/12/16)

『2013 FNS歌謡祭』民放音楽番組最高18.8%

 先々週水曜12月4日放送した『FNS歌謡祭』見事3年ぶり視聴率20%を獲得できました!と予定稿を書いておいたほど、昨年の上出来よりさらに佳い放送だったので20%に届かなかった現実に切なくなります。関西・名古屋・札幌・仙台・静岡・広島では20%を超えたのですが、残念。しかしながらここ数週間、前々週『ベストヒット歌謡祭』、前週の『ベストアーティスト』『Mステ3時間スペシャル』と歌特番がつづくなか、もちろん今日現在今年の民放音楽番組のナンバーワン視聴率であります。

 華原朋美さんとは10日前の事前リハーサルから「何かはやろう」と話していたのですが、生放送中の彼女の本番直前に「最後にお礼を言いたい」と言い出したので「聞かなかったことにするから勝手にやっていいょ」と答えました。ふたりの最初の出逢いから関わっていますが、2曲の演奏も15年を経てオトナになった男女の再会として素晴らしかったと思います。そして間髪置かずにそれをぶち壊した三谷幸喜さん、ほんとおもしろかった。ありがとうごさいます。

 SMAP全員のソロコラボが実現したこと、参加アーティストのみなさんが演目をよりおもしろくするために勝手に様々なアイデアを返してくれたこと、『僕らの音楽』の対談収録の際お誘いしたら当日いきなり本当にいらしてくださったマー君;田中将大投手、全編に微笑みを振りまいてくれたくまモン、すべての参加アーティストとスタッフに感謝します。ありがとうございました。来年またがんばります。

 他所の番組そこそこ観ました。決定的に違うのは、他局さんが見る限り全曲カラオケのところ、『FNS』は全76曲中67曲をも生演奏したこと。AKB48などはアンチの視聴者が口パク批判を展開しますが、グループ関連の14曲は全曲、完全生歌生演奏!SMAP・キスマイ参加楽曲も10曲全部、舞祭組でさえも生演奏(笑)。

 あとはプロモーション楽曲を極力避けているところが違う。特定のファンじゃ無い視聴者もわかる楽曲をならべています。

 63曲ものコラボレーションも圧倒的な特徴です。楽曲を1曲ごとに「演目」として組み上げ、理由のある選曲と交渉・説得の熱い努力、アレンジ打合せから事前リハーサルで正解を探し、生放送でアクロバティックに繋がる生演奏は、観てて疲れるかも。

 だからもちろんカラオケ全盛の他の特番は音楽業界的に絶対必要と考えます。ロックバンドの当て振りはどうかと思うけど。

 否定的なご意見もありますが、視聴者の平均点、多数決の番組をつくるつもりは全く無いので、気に入らなかったらば、せめてそっとしといてくださいな♪


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