- きくち
- いい対談だったね。今までの『僕らの音楽』で、一番かわいかった。
- 志帆
- ありがとうございます。
- きくち
- (相武)紗季ちゃんって、いい子だね。対談でファンになっちゃった。
- 志帆
- (笑)。すっごい楽しかったです。もっと女の子してる感じかなと思ってたんですけど、意外とサバサバしてて。
- きくち
- そうね。かわいいってことと、サバサバしてるってのが共通項で。
- 志帆
- そう見えます? どっちかっていうと私、ねっちいですよ(笑)。
- きくち
- それこそ「愛を込めて花束を」の、「私は泣くのが得意で最初から慰めを当てにしてたわ」って?
- 志帆
- まんまです(笑)。
- きくち
- そうなんだ。でも、いい詞だよ。ちょっと、共感もしたし(笑)。昔はわりと内向的なタイプだったの?
- 志帆
- もう、しょっちゅう泣いてましたね。そういう自分がすごいイヤで、うたうようになったんですよ。
- きくち
- そうなんだ。ああやって伸びやかにうたう姿から、想像つかないな。で、すごいなと思うのが、こんな声で、あんなオーバードライブにがーっとうたうのに、ちゃんと丁寧にうたうよね。
- 志帆
- ありがとうございますー。…実はあんま考えてうたってないから、よくわかんないですけど(笑)。
- きくち
- うん、そんな気もする(笑)。そういう自由奔放なとこも含めて、いいと思うよ。また今回、選んだ曲もいいよね。「スキップ・ビート(SKIPPED BEAT)」なんて、どこで知ったの? 時代的にはちょっと違ったりするんじゃない?
- 志帆
- そうですね、86年リリースなので。きっかけはよく覚えてないんですけど、昔から好きで、何かのときには よくうたったりしてたんです。
- きくち
- そう言えばあれ、桑田佳祐さんがはじめてオリコンシングルチャートで1位を取った作品だったりするみたぃね。
- 志帆
- あ、そうなんですか? ああいう音楽性で1位取るの、すごいですよね。ちょっとB面っぽいというか(笑)。
- きくち
- なかなか1位は取らなそうな感じの(笑)。今となっては知らない人もいるだろうけど、この『僕らの音楽』を見て、聞いてくれたらうれしいよ。
- 志帆
- OA、すごい楽しみですね。
- きくち
- ね。前に撮った「愛を込めて花束を」も、よかったけど。板谷ディレクターが大のお気に入りで。
- 志帆
- (笑)。でもあれ、私も好きですよ。この番組ってすごいですよね。なんか、より感情的になれる気がします。
- きくち
- やっぱ、生演奏だしね。
- 志帆
- はい。照明やセットもきれいで、昔からあそこでうたいたいって思ってたんですよ。だからこうやって何度も出られて、すっごいうれしいです。
- きくち
- こちらこそ何回もお仕事させてもらえて、光栄だよ。…そうそう、たぶんそうなってるはずだから言っとくけど、アルバム1位、おめでとう。
- 志帆
- ありがとうございます(笑)。でも、もしそうなっても、周りの方が助けていただいたおかげですから。
- きくち
- 素敵なスタッフが集まってるよね。それこそ、蔦谷好位置さんとか。
- 志帆
- ヘンな方ですよね?(笑)
- きくち
- すばらしいよ。久しぶりに手放しで尊敬できる音楽プロデューサーに出会わせてもらえて、これも志帆ちゃんに感謝、感謝って感じだな。
- 志帆
- 何もしてないし(笑)。でも環境にはすごく感謝してますね。私にできるのって、本当に歌だけなので。いろんな人にサポートしていただいてるからこそ、形にできると思ってるんです。
- きくち
- いやいや。逆に言えば、Superflyの歌は志帆ちゃんしかうたえないってことだからね。アルバムも出したし、次はライブかな?
- 志帆
- そうですね、6月末から。ガツンと、こなして行きたいですね。
- きくち
- 急に忙しくなって、なんか参っちゃったりしない?
- 志帆
- 今は作品を伝えていく作業なんで、楽しめてます。やっぱ製作期間はぐわーってなっちゃうから、ちょっと滅入ることもあったんですけど。
- きくち
- いろいろ大変なこともあると思うけど、頑張ってね。本当に出会えてよかった。これからもよろしく。
- 志帆
- はい、よろしくお願いします。
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