- きくち
- 前回の桜井和寿さんから『恋空』繋がりな感じなんですけど、『恋空』観たとき流れてきた「heavenly days」が、あまりにもよくて。すっかり、ハマッちゃったんですよ。
- 結衣
- ありがとうございます。そう言ってもらえると、すごくうれしいです。
- きくち
- もちろん、ストーリーもね。「あそこであの彼氏を捨てるかなぁ」なんてかわいそうに思いながら…
- 結衣
- 優(小出恵介)ですか?
- きくち
- そうそう(笑)、美嘉ちゃんに感情移入しながら観てましたけど、でも、なにより歌がすばらしかった。どうしてうたうことになったの?
- 結衣
- 元々、いつかやってみたいとは思っていて。そしたら映画の関係で声をかけていただいたんです。そのときはうれしかったんですけど、やってみたら思ってたよりうたえない自分がいて、ちょっとショックでした(笑)。
- きくち
- 何かで読んだんですけど「heavenly days」レコーディングで泣きながらうたったんでしょ?
- 結衣
- はい。ヒロ(三浦春馬)に別れを告げられて、つらくて…って、美嘉の気持ちでうたったんですよ。それを思い出したら、思わず泣いちゃって。
- きくち
- すごいね。感情の昂ぶりやいろんなもんが重なって、こんないいトラックができたのね。もうアルバムも、何十まわしも聴きました。(iPod touchを再生しながら)ただ…。
- 結衣
- あ、PVも見れる。すごい!
- きくち
- 移動時間の関係で、いっつも「ひかり」くらいで終わちゃって。
- 結衣
- (笑)。
- きくち
- 前半は特にかなり聴き込んでるんですけど(笑)、ほんと、いいよ。うまいへたじゃなくて、聴くひとの心に届く、伝わるうただ、て感じます。
- 結衣
- (それを聞いて感極まり)…泣いていいですか?ティッシュください。
- きくち
- ごめんねごめんね、悪気はないの。…でも、女優さんとしてそうだったように、うたでもたくさんの人に幸せや感動を届けたねっ、て思う。
- 結衣
- (ますます涙が止まらず)すいません、またティッシュください。…はい、大丈夫です。できあがったとき、もっとこういうふうにできた かなって気持ちが、結構あったんです。でも公の場で、ネガティブなことばかり言うのも問題だし(笑)。いろいろ複雑な思いもある中、「よかったです」って 言ってもらえて、すごくうれしいです。
- きくち
- …わたしも涙出てきちゃった。インタビューで泣きあってどうしよ?
- 結衣
- (笑)。思いが届かなかった人からの言葉も、耳に入ったりするから。
- きくち
- …長年、音楽番組やっててわかるんだけど、自分たちがいいと思うものを紹介しても、みんながよろこんでくれるわけじゃないんの。それでも届く人に届けば、 それが繋がって広がっていくんだし、それを信じてやっていくしかなくて。ブレイクしたばかりの女優さんだからいろんな雑音もあるかもしれないけど、がん ばってうたい続けてね。これからこういうふうにしたい、みたいなのってあるの?
- 結衣
- やっぱり、お芝居とは全然違う世界じゃないですか。だから、レコーディングにしても歌番組にしても、まだまだ環境に慣れてない自分がいて。堂々とそういう場に立っていられるようになるのが、今は一番の目標ですね。
- きくち
- ほんとたのしみにしてます。ただ、テレビは無理して出ないほうが、いいこともあると思うよ。今の歌番組とかって、音楽とか関係ないことも求められれたりもするし。…て、テレビの人間が、そんなこと言う?(笑)
- 結衣
- (笑)。
- きくち
- そんなフリをしといてだけど、いつか『僕らの音楽』やれたらいいな。
- 結衣
- はい(笑)。
- きくち
- 武道館のイベントも観たんだけど、あのときみたいにバンドメンバーが演奏して、チームの中でやってる結衣ちゃんも素敵だったから、そういうところも見たいな。今日はほんとにありがとう。泣かせちゃってごめんね。
- 結衣
- いえ、お話できてよかったです。
- きくち
- ほんと?よかった。これからは、ドラマも映画も全部観ますね。
- 結衣
- よろしくお願いします。
「SPECIAL THANKS!」
「好きです。」
女優の結衣ちゃんを前から好きだったんじゃなくて、ミスチルの『FNS歌謡祭』を小林武史さんと打合せする前の日に、ミスチルの新曲が流れる映画『恋空』 を『僕らの音楽』の収録のあいまに観て、結衣ちゃんのうた大好きになっちゃった。なんだろぅ。いっぱぃ話したし、まだまだ話したぃことあるけど、しばらく 逢えないだろうから、大事な一言を届けます。
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