KIKCHY FACTORY

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
#19(01/02/14)



LOVE LOVE ALL STARS とのこと

 LOVE LOVE ALL STARSも結成から4年半、けっこうなおつきあいになります。『夜ヒット』育ちのわたしは番組のハウスバンドというものにあこがれていました。入社したときの『夜のヒットスタジオデラックス』はダン池田さんから三原綱紀さんに変わったばかりの「ザ・ニューブリード・スペシャル」が演っていて、6422の弦が入っていて管もあって、そんなビッグバンドが五木さんからキョンキョンまで、なんでも生演奏していました。もちろんBOOWYとか、生演奏するロックバンドもドカドカキメてましたけども。

 それで『MUSIC CLAMP』のときも、歌手デビューしてない女の子がエンディングでうたうためのバンドをいくつかお願いしました。久保こーじさん率いる「No! Galers」、「WACK WACK RHYTHM BAND」、les 5-のサリー久保田さんのユニット「JACK DIAMONDS」。けっこうそうとうな女の子たちがうたっています。ホームページなどごらんください。

 そんなさなかの96年秋『LOVE LOVEあいしてる』がはじまりまして、これはもう全面的に生バンドで行こうと!既存のロックバンドとも交渉したのですが不調に終わり、じゃあ性根を据えてゼロから組むことにしました。吉田拓郎さんがバンマスに指名したのは、松任谷正隆さん、瀬尾一三さん、高中正義さん。それぞれがスケジュール的にもそうとう無理があり、わたしが長い間信頼してきた武部聡志さんを推薦しました。松任谷さんはそのあとビートルーズで、瀬尾さんは「全部だきしめて」の基本アレンジを、高中さんには結果ギタリストとして参加していただきました。ベースには吉田建さん、ドラムスにそうる透さん、中西圭三くんと木戸さんと、記者会見で拓郎さんに勝手に発表されてしまった坂崎幸之助さん、篠原ともえちゃんといわぶちくんを加えた9人がスターティングラインナップでした。

 初収録の1週間前ゲネプロを組んだのですが、スタジオ前室に集まってくるミュージシャン同士の人間関係、さん付け/くん付けだとか、年齢キャリアさまざまな上下関係?をはじめて目の当たりにしました。建さんは前年の紅白で拓郎さんのバックを演って、もう2度とないだろうって、譜面を記念に持って帰った、とか話していました。

 TOMさんが参加したのが4回目のさんまさんのときから、鳥山さんは49回長瀬くんから。そしてこの4年半で170名からのトップミュージシャンたちがこの無謀なハウスバンドに参加してくれました。

 ありがとう。心から感謝します。


フジテレビ きくち




モドル




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