- きくち
- 今年もまた『FNS歌謡祭』司会、よろしくお願いします。
- 黒木
- ありがとうございます。完全燃焼したし、もう最初で最後と思っていたら、また大役をいただきまして。
- きくち
- 草なぎ(剛)くんと黒木さんという、劇的な2人でしたからね。
- 黒木
- ベストカップルでした?
- きくち
- と、思います。
- 黒木
- プロの司会者じゃないですからね。迷いながらやってたんですけど。
- きくち
- お2人のショウにゲストが出演するような感じで、それがよかったと思うんです。今年観させていただいた、黒木さんの舞台に近い感覚ですね。あのかわいらしい黒木さんを、『FNS』でもお見せ出来たなら。
- 黒木
- ただ2回目なので、鮮度をどう保つかというのも課題ですよね。
- きくち
- あの、演出的な狙いで言うと、あまり上手になられても…(笑)。
- 黒木
- あ、大丈夫です、それは(笑)。
- きくち
- 草なぎくんはどうでした?
- 黒木
- 私と同じぐらい緊張してたとは思います。でも、アーティストのみなさんも緊張してらしたようだし。
- きくち
- 生演奏が多くて、真剣勝負ですからね、みんな。でも意外といちばん緊張してたのは、川端(健嗣)アナゥンサーだったかも(笑)。
- 黒木
- 「自分がなんとかしなきゃ」って、思ってたんじゃないですか(笑)。
- きくち
- いいチームでしたね。今年は高島彩アナゥンサーもはぃりますけど、基本勝ってるうちは変えずにいきたいです。“ジーコジャパン”じゃないですけど。
- 黒木
- そうなんですか(笑)。
- きくち
- 去年までの3年間、民放の音楽番組でただ1本の20%番組なんですよ。普段の『僕らの音楽』とかで好き勝手やらしてもらってるぶん、ちゃんと成績は残さないと。でも、ただ視聴率だけ追っかけたり、若い人だけが観る番組といぅのもどぅかと思っていて。
- 黒木
- そうですよね。いろんな世代の方が見て聴いて、自分の青春を振り返れるような番組がいいですよね。私だったら、松山千春さんかな。
- きくち
- あ、千春さんお好きですか?
- 黒木
- 青春ですね。まだカセットテープあると思いますよ。『オールナイトニッポン』とかで、録音したのが。
- きくち
- わたしも聴いてました。当時、ラジオってすごいメディアでしたね。
- 黒木
- 夢中でした。今、「かざぐるま」なんて聴いたら、泣いちゃうかも。
- きくち
- わたしは「旅立ち」が好きで。
- 黒木
- 私も好きです。千春さん以外も、そのころのアーティストさんはみんな青春でした。ふきのとうにチューリップ、中島みゆきさんに井上陽水さん。
- きくち
- わかりました。今からマジで千春さん、がんばってみます(笑)。
- 黒木
- 実現したらうれしいですね。
- きくち
- 去年目の前で聴いて、印象に残った人はいます?
- 黒木
- うーん…、中島美嘉さんとか。歌というより、まず女優として『NANA』の芝居に惹かれたんです。その人がどんな歌をうたうのかなと。
- きくち
- いぃ歌ですね。届くというか。
- 黒木
- 来ますね。同性として惹かれるって人ですね。あとは世界の違う方々なので、みなさんから刺激を受けました。アーティストの方は短い時間に全てを表現するため、エネルギーを凝縮している感じがあるじゃないですか。で、自分だけの力でクライマックスを作っていくでしょう? それって役者にはない要素だし、すごいなと。子供のころ、歌手に憧れたんですけども…。
- きくち
- 黒木さんも立派な歌手ですょ。
- 黒木
- いえいえ。(浜崎)あゆちゃんとかを見たら、あきらめてよかったなと。今年は歌がないから、安心してます。
- きくち
- 来年でも再来年でも、また。
- 黒木
- (冗談っぽく)惜しかったな。司会決まってたら、CD出したのに(笑)。
- きくち
- そうですね(笑)。来年はまた『堂本兄弟』も『HEY!HEY!HEY!』も、全部やりましょ?(笑)
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