- きくち
- 今年の『僕らの音楽』は真心の年だったと言ってもいぃょね(笑)。
- 桜井
- ちょっと前、ゆずのガンちゃん(岩沢厚治)に言われましたよ。「テレビ出まくってますね」って(笑)。
- きくち
- 7…8曲目かな? スケジュールが、あっちゃうのがすごいょね。
- YO-KING
- 「あれ、セミレギュラー?」ってくらいの勢いでね(笑)。
- きくち
- 今回だって、電話したの5日前だし(笑)。でも結構、いぃ偶然が重なってるょ。真心の回が成立したのだってさ、サンボマスターで来たとき、「次空いてるし、再来週も来ない?」とかって話からだもんね(笑)。
- 桜井
- こっちも、「アルバムも出たし、ちょうどいいじゃん」みたいな(笑)。
- きくち
- めぐりあわせみたいなものを感じる。しかも今度は、そのサンボとツアーやるでしょ?
- 桜井
- それこそ『僕ら』がきっかけみたいなもんですよ。あれをやったことで、もっとたくさん曲やりたいとか、そういう気持ちになったんですし。
- きくち
- だから今回もスキマスイッチから名前が出てきたとき、もう今年は真心で行くしかなぃか、って。
- 桜井
- おもしろいもんですよね。サンボとスキマで並べたら、お客さんの層とか全然違うじゃないですか。なのにどっちからも呼ばれてるんだから。
- きくち
- 真心の回もよかったょねっ。なかなか演らないよ「ミュージシャン」なんて曲。2006年の、全国ネットのテレビでさぁ。ある意味、奇跡(笑)。
- 桜井
- あれチョイスしたの、きくちさんじゃないですか(笑)。
- YO-KING
- まあ、演るほうも演るほうだと思うけど。
- 桜井
- しかも対面でうたって。お前らどんだけ自意識過剰なんだと(笑)。
- きくち
- しかもあれ、エクストラ曲の予定だったんだけど、板谷Dが本編で放送しちゃったからね。でさ、大事なデビュー曲がエクストラ(笑)。
- YO-KING
- ああでも、おもしろいもんだったな。「ミュージシャン」なんて演るの、10数年ぶりで。そうすると、リズムの解釈とか違ううたい方ができるんだね。長年聞いたり演ったりしてるといろいろわかってくるなと。
- きくち
- そう考えると、いつのまにか長いことやってるのね。
- 桜井
- なのに年下のミュージシャンとかと夏フェス出ても、全然違和感がなかったりするんだけど(笑)。
- きくち
- まあでも、立ち位置は変わってるょ。今、下の世代のミュージシャンたちが、カッコいぃって言える存在になったじゃん。かまやつさんとか、(忌野)清志郎さんみたいに。ミュージシャンズ・ミュージシャンな感じ?
- YO-KING
- うーん…でもそれ、ようやく最近じゃないですか。
- きくち
- 最近にキマってるじゃん!(笑)
- YO-KING
- (笑)。それ以前は、リスペクトがなさ過ぎて、ツラかった。
- 桜井
- ツラくさえあったんだ(笑)。
- YO-KING
- ちょっとした伝説みたいなのがあれば、何かと楽じゃない。「転石苔を生ぜず」と言うけど、なかなか苔が生えなくて。17年かかりましたよ、苔が生えるまでに(笑)。
- きくち
- まあ、こうやってずーっと、音楽できてるんだから。…だいたい、残ると思わなかったもん、17年後。
- YO-KING&桜井
- (笑)。
- きくち
- そんな真心をずっと見てきた わたしからすると、いつのまにこんな位置に行っちゃったのかなって。20周年はやるとして、来年もう1回くらぃ真心でやりたいょね。そのときは…「真心ブラザーズのテーマ」やりたいなぁ。
- YO-KING
- でもあの歌詞、放送できないでしょ。♪ち△□はデカイと思われーがちだがー、って(笑)
- 桜井
- 自信過剰もいいとこで(笑)。
- きくち
- ジョン・レノンが亡くなったのって39歳だっけ?来年「拝啓、ジョン・レノン」は演んなくちゃね。
- YO-KING
- あー、そうね。来年40になるわけだし。
- 桜井
- それは演りましょう、ぜひ。
「SPECIAL THANKS」
本来「堂本兄弟のテーマ」は
2000年の暮れ『LOVE LOVE』のお正月特番の宣伝で、謎の路上シンガー堂本兄弟(当時)が全国を飛びまわる番組をつくったとき、2人がアコギでどこでも演れる曲がほしくて、「兄弟」だから「真心ブラザーズのテーマ」をお手本に考えたのですが、誰もが知らなくてあきらめて、RCサクセションの「よォーこそ」になりました(笑)。いつか、ねっ。
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