レポート

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
#139(05/10/26)インタビュー
×松任谷由実 with Friends Of Love The Earth
『僕らの音楽』
2005年10月13日 午后
お台場 フジテレビ 楽屋でインタビュー

きくち
お疲れさまでした。本当にすばらしい出来ばえで、感無量です。みなさんは今日の収録、いかがでした?
イム
韓国だと、基本的にお客さんがいることが多いんです。今日はお客さんがいないから集中できました。まるで自分の家で演っているようでした。
松任谷
彼も私と似てて、あまり音楽番組に出ない人なんですよ。
イム
はい。あと、モニターで自分たちの映像を見るのも新鮮でしたね。
松任谷
ディックがどうしても見たいって言うから…(笑)。
ディック
えっ?(照笑)。
通訳
ディックは自分のうたってる姿を見るの、恥ずかしいみたいです。
一同
(笑)。
きくち
とてもカッコよかったですよ。
ディック
オウ、センキュー。
アミン
中国の音楽番組も、モニターチェックはしないですね。
イム
韓国だと見たいって言うと、イヤな顔されますから(笑)。
ディック
これは日本流なの?
松任谷
みんながみんなってわけじゃなくて、アーティストによりますね。
シェイ
私もテレビの仕事はいろいろやりましたが、こういう経験はなかった。今日はたぶん、ユーミンさんのお力でしょう(笑)。
松任谷
いえ(笑)、今日はいろんな国のみんながいるし、見え方がわかったほうがいいからですよ。ただ、これほどじっくり試行錯誤するのは、やっぱり特別なケースだと思いますね。
アミン
それと、中国は番組の構成もバラエティのようなものが多いんですね。こういうアーティスティックな番組はあんまりないです。
ディック
ディレクションがよかったですね。カメラワークもカット割りも、実にすばらしかった。
シェイ
最初セットに入ったときはちょっと狭いかなと思ったんですが、まさかあんなきれいな画ができるとはね。
ディック
グレイトセット。
アミン
背景がきれいでしたよね。
シェイ
「上品」ですね。日本語だと。
松任谷
ほら、出演者に品があるから。
一同
(笑)。
きくち
いい画になったのは楽曲の力、みなさんの演奏の力だと思いますよ。
松任谷
シェイさんはシルクロードアンサンブルにも参加されていた方ですからね。ライブのときとはまた違った、いい形の演奏になったと思います。
きくち
音に一体感がありましたね。ディックさんとアミンさんが一緒にうたうところ、同じフレーズをそれぞれの言葉でうたっているのに、ちゃんと「うた」になっているのが素晴らしい。
松任谷
まるで映画のワンシーンみたいでしたよね。イムくんの2番の出だしのところもよかったし、すべてが緻密に計算されている感じがしました。
きくち
アジアのいろんな言葉が、ひとつの楽曲の中にきちんとおさまってました。音楽が、ボーダーを越えるとおっしゃったとおりですね。
松任谷
と、思いますね。どこの国の人が聞いても、アジア人が違う言語でうたってることが分かると思います。
ディック
ニューエイジア!
松任谷
そう、欧米に目を向けなくても、アジアだけでちゃんと高いレベルで融合することができる。EUも脅威だと思いますよ(笑)。
ディック
今、どこよりもアジアの街がとてもエキサイティングだし。
シェイ
僕もアメリカで暮らして初めて、アジアに素晴らしい文化があることに気がつきましたね。アジアの人たちはもっと自分たちの文化に誇りを持ったほうがいいですね。
きくち
みなさんの演奏を『僕らの音楽』でごらんになったかたが、何かを考えるきっかけになったならうれしいですね。ありがとうございました。

-- 戻る --

コピー禁止 このページに掲載されている写真はすべて著作権管理ソフトで保護され、掲載期限を過ぎたものについては削除されます。無断で転載、加工などを行うと、著作権に基づく処罰の対象になる場合もあります。なお、『フジテレビホームページをご利用される方へ』もご覧下さい。
著作権について