- きくち
- デビュー曲から衝撃的だったよね。ああいう狙いは当時なかったし、これでもいいんだって(笑)。
- 由美
- (笑)。今考えても強烈でしたもんね。奥田(民生)イズムみたいな。
- きくち
- わたしは「これが私の生きる道」が大好きなんだけど、やりたい放題めちゃくちゃ。民生さんがわかっててつくってるのがカッコよかった。それからはもうエライことになって。
- 由美
- そうですね。そのころ『saku saku (morning call)』と『パパパパパフィー』やって、レコーディングもあって、ドラマにもちょこっと出てたんですよ。
- きくち
- むちゃくちゃ忙しかったよね。
- 由美
- よく頑張ったと思います(笑)。
- きくち
- あのころのPUFFYってなんだったのかな?アーティストでなく、アイドルでもなく…。
- 由美
- アイドルをやるには年齢的に無理があったんですよ(笑)。
- きくち
- だいじょぶ だいじょぶ(笑)。
- 由美
- で、別に2人とも音楽ずっとやってたわけでもない。…ただ「なんかわかんないけどなんでもやってみたいんです」みたいなのはあったかな。
- きくち
- それで9年だもん。「これが私の生きる道」の歌詞じゃないけど、旬のものと世間は思ってただろうに(笑)。
- 由美
- まあ、本人たちも(笑)。
- きくち
- (笑)。もぎたての果実が今はアーティスト。カッコイイね。
- 由美
- しぶとく頑張ろうかなと。
- きくち
- (笑)。
- 由美
- 昔からの知り合いに言われたんですけどね。でも「しぶとい」って言葉、キライじゃないですね。
- きくち
- そういう意味だと、わたしもしぶといプロデューサーかも(笑)。でもPUFFYはホント、カッコよくなった。ただ、音楽自体はローファイなままで変わらないね。
- 由美
- 基本は変わらないですね。ただ昔は2人でやってるって感じだったのが、今はバンドみんなでやろうぜって認識になったぐらいで。そこはすごい変わったなあと思いますね。
- きくち
- でも先を見据えていた。結果として戦略的だったよね。忙しかったあの時期から海外ではじめてたわけだし。
- 由美
- でも私たち自身は別に深い考えはなかったですね。面白そうだからやってみたら、ライブができちゃって、ツアーもできて。びっくりですね。
- きくち
- アメリカでやる感じってどうなの?ちっちゃい子も来るの?
- 由美
- 来ますね。後半は疲れちゃう子もいるけど、知ってる曲になったらぐわーっと盛り上がったりして。こっちも(テンションが)上がるぐらいなんですよ。アメリカって面白いですね。
- きくち
- カッコイイね。「SUMMER SONIC」ももう、出ててあたりまえ。
- 由美
- 実はフェスものってあんまり出たことなかったんだけど、最近増えてきて。今年はすごい多いんですよ。
- きくち
- わたしたちの「GIRL POP FACTORY 05」もよろしくね。
- 由美
- あれはどんな感じなんですか?すごいドキドキしてるんですけど。
- きくち
- 今年はわたしも想像つかないなあ。この2年とは、また別のイベント。
- 由美
- なんか年々ドキドキするんですよ。もうわからないじゃ済まされない年齢だし(笑)。『僕らの音楽』もどうなんだろうと。基本的にみんな、自分で詞とか曲を書く人じゃないですか。
- きくち
- そうね。
- 由美
- で、そうじゃなければ歌のうまい、すごい聞かせる人が出てて。
- きくち
- 今井美樹さん、松田聖子さん。
- 由美
- そう、でもうちは聞かせるのが持ち味ではないので。Mr.Childrenの回を見て、これはまずいと。
- きくち
- PUFFYの前の週は、坂本龍一さん(笑)。
- 由美
- まずい。なんか違うねって言われないようにしないと(笑)。
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