- きくち
- いろんな発見ができた仕事だった。Kiroroの母校(読谷高校)にも行って、2人が人気者なこともわかったし(笑)。男のコも女のコもみんなキャーキャー言ってた。
- 千春
- なんかヨミコウのね、生徒はみんな元気なんですよね、いつも。
- きくち
- ヨミコウっていうの?
- 千春
- ヨミコウですね。
- きくち
- 『僕らの音楽』のTシャツつくってる「波布蛇箱」(Habu Box)の工房も近かった。いいとこね。こういうところでこういうコたちが育つんだ。2人とも真っ直ぐなまんまで…もう何年?
- 千春
- 8年ですね。
- 綾乃
- 細かく言えば、中3から。学習塾で出会ったんですよ。
- きくち
- そう、それも驚いた。学習塾とか通ってたの?
- 綾乃
- えー!? 意外ですか?
- きくち
- いや、五十歩譲って千春ちゃんはわかるょ。でも百歩譲っても綾乃ちゃんが学習塾は…たぶん世の中の誰も、まさかKiroroが学習塾で出会ったとは思わないかも。
- 千春
- (笑)。だからあんまり、進学っていう感じの塾ではないですね。
- きくち
- 千春ちゃん、どうして綾乃ちゃんといっしょにやろうと思ったの?
- 千春
- 家に遊びに行ったときに綾乃が妹と作った曲聴かせてくれたんです。で、もしかしたらできるかも、音取れるかもって。言うことも面白いし。
- きくち
- 千春ちゃんも充分おもしろいから(笑)。綾乃ちゃんは千春ちゃんにやろうって言われてどうだったの?
- 綾乃
- 最初はすごい不安でしたよ。でもやってみたら、千春がすごいいいねって言ってくれて。そしたらだんだん楽しくなったし、自分も新しいピアノとの向き合い方ができたっていうか。
- きくち
- 最初に演奏したのは?
- 千春
- 「僕らはヒーロー」ですね。
- きくち
- それが最初に作った曲?
- 千春
- 最初は「未来へ」。
- きくち
- あれが1曲目?すごいね。強い楽曲!
- 綾乃
- 今もそうだけど、あの曲は特に千春のね、伝えないと気が済まないぐらいの思いがガーンって出てる。
- 千春
- そういうふうに私がアカペラで作ったのを、綾乃がちゃんと音楽にしてくれるんですね。
- きくち
- すごいよねぇ。ちゃんとしたパートナーシップで繋がってる。
- 千春&綾乃
- (笑)。
- きくち
- 今のタイミングとか、2人の関係性もあるけど、綾乃ちゃんもうたった「Best Friend」はよかったね。今回のテーマ曲。事前リハのときにちょっと泣きそうになっちゃった。ヤバって思ったら、千春ちゃんもヤバそうで。
- 千春
- 感動しちゃって、ホントに。
- きくち
- 綾乃ちゃんはうたうのに一生懸命でそれどころじゃなかったみたいだけど。本番の日は今度は板谷ディレクターが、演出上の細かい約束事いろいろお願いして、やっぱり泣ける余裕がなかった?
- 綾乃
- いやあ、ホントに(笑)。
- きくち
- 綾乃ちゃんが東京の人と結婚して、千春ちゃんは沖縄の人と。ふたりは離れて暮らすことになるのね。「玉城千春」はだいじょうぶ「金城綾乃」も…まぁだいじょぶでしょけど、Kiroroは…がんばってほしいな。綾乃ちゃんは12月に出産?…どれぐらい休むの?
- 綾乃
- え〜っと…。
- 千春
- でもたぶん曲とかはね、普通に作っていけると思うんですよ。
- 綾乃
- 好きだからね。やりたいってなって、すぐ電話かけたりして。
- 千春
- マイペースにやっていきます。
- きくち
- 長い間、綾乃ちゃんを借りててごめんなさぃ。
- 千春
- いやいや(笑)。
- きくち
- 『堂本兄弟』も秋からお休みだけど、またKiroroの活動を再開して、帰ってくるのを待ってるょ。また貸してね。
- 千春
- 喜んで(笑)。
- 綾乃
- ありがとうございます(笑)。
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