- きくち
- 今回は司会を引き受けていただいて、ホントありがとうございます。
- 堺
- いやいや、こっちがお礼言わなきゃいけないよね?
- 井上
- そう、うれしいことですよ。堺はいろいろ特番やら音楽番組もやってるけど、僕は久々だし。だからうれしくてしょうがないの。いろんな方と会えるっていうのもあるんだけど、堺と一緒に出来るっていうのが…。
- 堺
- 順がしゃべると長いんで(笑)。
- きくち
- (笑)。堺さんとはもちろん何度もお仕事させていただいてますけども、順さんとはわたしの一番最初の『夜のヒットスタジオ』のADのとき。あのころはもう…毎日がつらくてつらくて(笑)。
- 堺
- 司会者がイヤだったんだ?
- きくち
- いやいやいや!
- 井上
- (笑)。とにかく上から怒鳴られ、何かあると怒られてねえ。
- きくち
- 当時、わたしは上から16番目でしたから。インカムもなくて。
- 堺
- それは低いなあ。…うちの犬も僕をそんなふうに見てるけど(笑)。
- 井上
- でもそのころの僕を知っててくれるのはうれしいですよ。僕がいかにいい加減かわかるでしょ(笑)?
- きくち
- いえいえ(笑)。
- 堺
- あのころと比べると、歌番組はずいぶん違うものになったねぇ。
- きくち
- 思いっきりバラエティ寄りになっちゃぃましたね。
- 堺
- だよね。この番組で、純粋に歌手がうたってる姿を見せられるのはいいことじゃないかな。層もすごく厚いし。
- 井上
- そうそう、ジャンルが。いろんなジャンルの人がいるから。
- きくち
- わたしもいっしょにお仕事したことのないかたがほとんどです。
- 井上
- みんな元気だよね。先輩が活躍してるとさ、僕らも励みになるよね。
- きくち
- 順さんや堺さんが“先輩”って言うのがまたすごい状況で(笑)。
- 堺
- そう言われる時代になってますねえ。上が少なくなり、下が多くなり…。上を扱うのがうまいんだよ、順は。
- 井上
- (笑)。でも堺が一番大変なのよ。僕なんてもう、堺の手のひらの上で踊ってりゃいい。全部まとめてくれるんだから。こういう進行を年中やってるんだから、白くなるよね、頭も(笑)。
- 堺
- お前、そういえば白くなんないな。
- 井上
- いや、多少きてるよ。
- きくち
- (笑)。しかも生ですからね。
- 井上
- だから僕、途中で堺に怒られるんじゃないかと。「生放送なのにベラベラしゃべるな」って(笑)。
- 堺
- 収録だと編集でいいとこ取りできるけど、生はそうはいかない。だからホントは、収録が好きなんだ(笑)。
- きくち
- すみません(笑)。
- 堺
- 順は長いこと『夜ヒット』やってたから、慣れてるかもしんないけど。
- 井上
- ほら、いい緊張感があるじゃない。一発勝負っていうか。
- 堺
- 後悔しないタイプだし。
- 井上
- 堺は完璧主義者だからさ。
- 堺
- なんだかわかんないけど、終わったあとに悔いが残るのよ。でも生のほうがうたう人の気持ちはね。
- きくち
- モチベーション上がりますね。
- 堺
- だと思うんだな。それはずいぶん高いものがあるんじゃない?
- 井上
- それと緊迫感も違うものがあるよね。下に歌詞が出るから。
- きくち
- 生放送で歌詞が出るということは、歌詞を間違えたら…。
- 井上
- そうそう(笑)。いくらプロでも人間だからね。緊張感、緊迫感あるよ。
- きくち
- リアリティありますよね。それをこれだけのメンバーでやる…こういう番組、大事ですよね。
- 堺
- うん。これをきっかけに音楽番組離れした人が戻ってきてくれればうれしいね。で、こういうのもあるんだと。それは親が説明する義務があるよ。
- きくち
- (笑)。ぜひ次の機会にはお2人にもっとうたってほしいですね。
- 井上
- まあ田辺(昭和)さんや加藤(充)さんは大変かもしれないけど、やってやれないことはないんじゃない?
- 堺
- 昭ちゃんがプロダクションの社長なんかならなきゃよかったんだ。
- きくち
- (笑)。
- 堺
- ずっとドラマーでいればさあ。前に演奏したときはドラム教室通ったらしいよ。…お前も音楽教室とか通うんじゃないだろうな(笑)。
- 井上
- うん、声から直さないとね(笑)。
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