レポート

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
#109(04/08/18)インタビュー
「KIKCHY FACTORY」
×堂本剛
2004年6月27日 昼下がり
『僕らの音楽』収録の合間
お台場 フジテレビ 楽屋でインタビュー

きくち
今、綾戸智絵さんと演った「When a Man Loves a Woman」、よかったね。リハーサルから本番を迎えるまでの過程で、どんどんうたが育っていく感じだった。
もう本当に、綾戸さんにはかなり助けていただいて。歌声がクロスしたり、散ったりするバランスが非常によかった。うたってて気持ちよかったし、たくさんの人に見てもらいたいと思いながらうたってたんですよ。
きくち
お客さんの拍手、しかも細かい拍手がずーっと鳴りやまなくてさ。今日のお客さんは1曲しか聴いてないけど、大満足で帰ったんじゃないかな。その前にうたった「優しさを胸に抱いて」もよかったし。あれって、いちばん最初に剛が書いた曲じゃん。
そう、生まれて初めて作った曲。
きくち
あの曲が生まれてから7年半経って、今日完成した気がした。
久しぶりにうたったんやけど、詞がすごいシンプルで。なのにピュアさが残っているような曲でね。
きくち
メロディもピュアなんだけど、音域が広くて難しい曲。『LOVELOVEあいしてる』で、キーを上げることも下げることもできなかったこと、思い出してた。今日は、武部聡志さんが「どうしても弾きたい」って、朝からこのために来てくれて。
そう言ってもらえるのはすごくうれしいですね。いろんな人がいろんな風に自分を助けてくれる。こんな風に音楽を続けられるのは『LOVELOVE』があったからこそやって、いつも思うんやけど。
きくち
でも、『LOVELOVE』はやるべくしてやったんだよ、きっと。
それこそ神様がめぐり合わせてくれたって気がする。(吉田)拓郎さんや(吉田)建さん、ポンタさん、それに(土屋)孝平さんに。2年前にソロでやることになったときも、正直ためらったんですよ。自分の音楽はこれだっていうのが、はっきり定まってなかったから。それをみんなが「とりあえず自分が今、思うものをぶつけなさい。恥じることなく、臆病になることなく、頑張れ」って後押ししてくれて。 
きくち
それでできた『ROSSO E AZURO』は名盤。タイトルもバツグンにいい。次のアルバムのタイトルはもう決まってるの?
シー『[si:]』ですね、発音記号で。会う、彼女、海…人間が生きていく過程や人生を、海と重ねてるみたいな。昨日もレコーディングやったんですけど、やっぱり難しいですね。自分がいいと思っていたら、周囲の反応が意外と悪かったりして。と思えば、その逆もあったりするし。
きくち
そこは音楽を作っていく上での難しいところね。自分の納得か、みんなの納得かっていう。
折れて、でもここだけは貫いての繰り返しやから。
きくち
そうやって録った曲も、ライブでやってくうちに育っていくしね。
そう、それが悔しくて。ライブの後に録りたいって、いっつも思う。まあライブDVDが出るからいいじゃないですか、みたいに考えたり。
きくち
大人だなあ(笑)。ツアーもアルバムの発売日(2004年8月18日)から始まるのよね? 前回はもう語りぐさになるくらいビックリの連続で。音楽的にもよかったんだけど、大喜利があったりして(笑)…剛の趣味の両端を見た感じがした。
(笑)。本当は音楽だけで行きたかったんやけど、ブルースやジャズ調の重い曲が多かったから、見てる人が不安になるかなって。あとは単純にコストの問題とかあって、コーラス入れるんだったらブラスバンド減らす、みたいなことがあったんですよ。当時は自分だけソロ出したんで、ちょっと遠慮したりなんかもして。で、前回は結構、いろんなことをスッパリあきらめた。
きくち
コストのことまで気にするんだ。剛、すごく大人になった(笑)。
でも今回は光一もソロをやったことだし、もう好きなようにやろうと。照明からセット、衣装まで何から何まで含めて、いろんなものが融合してる感じかな。今回はほんまおもろいので、ぜひ見に来てください。
きくち
たのしみしてるね!

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