レポート

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
#106(04/07/07)インタビュー
×矢井田瞳
2004年6月1日 午后
『僕らの音楽』収録のあと
お台場 フジテレビ 楽屋でインタビュー

きくち
えー…正直、緊張してます。
矢井田
私も緊張してます、はい。
きくち
この緊張感は連載はじまって以来いちばんかもしれない。矢井田さんのこと好きになったのは先週の土曜(3日前)からなので。
矢井田
あ、ライブ見に来てくださったんですよね。ありがとうございます。
きくち
それまでは矢井田さんっていうと、何か…いい意味でとがった、ちょっとコワい人だと思い込んでいて。
矢井田
ライブを見たことのない人はそうみたいですね。特にテレビに出る時なんかは、どこか身構えちゃうし。
きくち
それはテレビのほうに原因がありますね、ごめんなさぃ。でもライブの矢井田さんを見たて誤解とわかった。本当の矢井田さんはやさしい、というかかわいらしい人だったので。
矢井田
ちょっと照れますね(笑)。
きくち
歌声がこっちに届いてくる。それにすっごい感動して。ライブの最中にどんどん。
矢井田
その感覚は、本当に私が目指していることなのでうれしいです。実は仕事を初めて1年くらいの時に、自分を見失いかけたこともあったんですよ。でもとにかく予定がやってくるから、心身ともにどんどん追い詰められていって。それである時、バタッと…。
きくち
倒れちゃったんですか?
矢井田
そう、入院しちゃって。その時に“頑張る”と“無理する”の違いがわかりました。頭でわかっているつもりでも、今まではどこか無理しちゃってたんですね。出来ないことを「出来ない」って言うのも大事だなと(笑)。それと自分のやりたい音楽や表現したい音に嘘をつきたくないですね。どんなに遠回りになっても、嘘をつかずにゆっくり作ろうと思いました。
きくち
矢井田さんは自分に嘘をつかないタイプに見えますね。
矢井田
っていうか、嘘つくと顔に出る(笑)。ばれやすいタイプです。
きくち
(笑)。大阪は矢井田さんにとって、大事な場所でしょう?
矢井田
はい。甘えてる部分もあるし…好きな人も嫌いな人もいる大阪に、どこか守られてる気もしますね。
きくち
阪神ファン(だった)ってこともあるけど、わたしも大阪大好きで。大阪にはパワーを感じる。
矢井田
それも内に向いてるパワーじゃなくて、外に向いてるパワー。ちょっと自己中心的でもあるけど(笑)、だからこそいっぱい、いろんなものが生まれる街だと思うんです。
きくち
矢井田さんに限らず、関西の人は地元を愛している感じが素敵だと思う。今度の「なにわの日」(7月28日)にはアルバムを出すんですよね?
矢井田
ふと気付いたんですよ、自分の誕生日が「なにわの日」だって。その日にシングルコレクションを出して、8月にはまた野外でライブもやります。7月28日から8月15日まで“ヤイコキャンペーン”って感じですね。
きくち
8月15日?
矢井田
ヤイコ(815)なんで(笑)。
きくち
…あ、なるほど(笑)。また野外?やっぱり野外は気持ちいい。
矢井田
風も雲の流れも演出になるし、盛り上げる要素になるのがすごいと思うんですよ。1日違うだけで日が暮れるタイミングも微妙に違ったりする。
きくち
自然条件はコントロールできないから。生演奏といっしょね。
矢井田
本当にそうですね。だからライブなのにカラオケ使ったらもったいない。手間も時間もかかるし、失敗するかもしれないけど、生演奏だから伝わるものってあると思うんです。いいですよね、一生懸命CDを聴いて予習してきた人が「なんか今日のテンポ早いな」とか「この曲ってこんなに遅かったっけ?」って思っても(笑)。そういう違いもライブの面白さですよね?
きくち
そう!全くそのとおり!矢井田さんのこと、好きになって、よかった。…すいません、先週の土曜日からですけど(笑)。
矢井田
ありがとうございます(笑)。

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