レポート

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
#103(04/05/26)インタビュー
×TAKUROさん(GLAY)
2004年5月9日 夜
『HEY!HEY!HEY!』収録のあと
砧 東京メディアシティ 楽屋でインタビュー

きくち
よろしくお願いします。まずは…10周年おめでとうございます。
TAKURO
ありがとうございます。やっぱりあれですね、いろんな方々に「10年だね」って言われると、自分たちも実感するものがありますね。
きくち
ちょうど『HEY!HEY!HEY!』も10年を迎えるから、わたしの中では『HEY!』とGLAYの思い出がリンクしている部分がいっぱいあって。
TAKURO
松本(人志)さんに、
「『北斗の拳』のやられ役みたいだな」って言われたことに始まり…(笑)。
きくち
(笑)。最初はマニアックな音楽をやるバンドって印象があったんですけど「グロリアス」が明るいメロディラインの曲で。当時の『HEY!』のスタッフがカラオケで歌ってもなかなかイケてて(笑)、GLAYてこうなったんだなあと。
TAKURO
そのデビューしてから「グロリアス」に至るまではずいぶんと長い長い心の旅がありまして。元々、高校時代にやってた時は「グロリアス」や「BE LOVED」みたいな、ああいう世界だったんですけどね。
きくち
みたぃですよね、本とか読むと。
TAKURO
それが『HEY!』やテレビに出て、初めてわかることがたくさんあったんですね。自分たちが置かれている場所や、こだわらなくていいことにこだわっていることとか、いろんなことを吸収することが出来て。
きくち
でも詞自体は全然、変わらない。ビッグになっても、変わらず詞がせつない。前にその理由を聞いたら、TAKUROさんは
「いつまで経っても恋が叶わないからですよ」って答えてくれて。あれはカッコ良かった(笑)。
TAKURO
カッコ良いですか、それ(笑)。ただ…感受性の強い時代に見た夢が大きくて、それにまだたどり着いていない、そんな気はしますね。
きくち
そうやってたどり着かないで進み続けられる、それってすごいことだと思いますよ。
TAKURO
でも、えてして極めてる人たちの印象って同じですよね。首が曲がるほど上を、夢を見上げてる。
きくち
なるほど、そうかも。
TAKURO
あとは俺らの場合、デビューしてから「グロリアス」で成功するまでに多少、時間がかかったのが良かったのかも。すぐに成功していたら、もうGLAYとしての航海は止まってたんじゃないかなあって。
きくち
たぶん、GLAYの存在自体が大きな流れに乗ってる。運命の神様が、もっとGLAYに良い楽曲作りなさいって言ってる。
TAKURO
感じますね、それは。
きくち
その運命の神様がTAKURO×TERUを逢わせたのもすごいと思う。あの声と詞が出会ったんだから。
TAKURO
もう知り合ってから20年になりますけど、初めて聴いた時からガーンと来ましたね。神様から授けられた声。自分が何でこういう声じゃなかったのかって思うこともあります。
きくち
あ、そんな風に思うの?
TAKURO
思いますよ、それは。桑田(佳祐)さんや桜井(和寿)くんにも感じる。だから俺はその声を一番生かせる人間でありたいと思うんですよ。
きくち
深いですね、言葉1つ1つが。最近だと「EXPO」。これの思い出もたくさんあって。北海道のどこだかわかんなぃ、そんなところでの…。
TAKURO
その理由がすごくて。「Winter again」の歌詞じゃないけど、生まれた街の空の広さを皆にも見てもらおうかな、と(笑)。
きくち
広かった。地平線も遠かった。あれは普通にやろうと思っても、絶対出来ない。
TAKURO
やり過ぎかなって思うこともあるんですよ。でもこの派手な祭りを成功させるために一致団結して、またリフレッシュして前に進む。GLAYはそんなバンドなんですよね。
きくち
何かね、すごいTAKUROさんは純粋で、普通にその…クリエーターとして尊敬してます。そんなTAKUROさんとGLAYがやることだから、わたしたち、どんな所でも行っちゃうんだろうなあ。
TAKURO
いやあ、そう言われると背筋が伸びますね。いかんいかん、今日は飲みに行かずに練習だ(笑)。

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