KIKCHY FACTORY

TV LIFE 連載:KIKCHY FACTORY
#09(00/09/27)



わたしが持って帰った3本のLOVE LOVEビデオ

 この号の発売日の今日9月27日は「ウルトラLOVE LOVE」!4年間のレギュラーと特番199回全部を見せてしまおうという強引な企画です。どんなかんじでした?

 全部の回を鮮明におぼえています。そして全部の回のそれぞれに思い出があります。が、わたしが保存版として持って帰ったビデオが3本あります。

 1本は上岡龍太郎さんの回。2年目のあたま97年の10月18日の放送。わたしは小学校のころからの長い阪神ファンで、だからこっちにいなががら、上岡さんが東京に進出されるかなり前から存じ上げていました。その筋ではとても有名だったので(笑)

 テレビ局に就職して歌番組に関わるようになって、さていつの日にか自分の番組で「阪神タイガースの歌」六甲おろしをオンエアできる日が来るものか、ずっとひっそりとチャンスを待っていました。そこにその上岡さん。ご本人と相談の結果、掛布さんをゲストに「GO! GO! 掛布」か、オマリーを探してきて「六甲おろし」かという話になりました(笑)それで掛布さんのスケジュールがダメで、オマリーがアメリカでみつかって!あ〜あやっちまったよ、ってみんなに言われたけど大満足の1本。

 2本目は松たか子さんの2回目。97年12月13日放送分。彼女と木村くんの「ラブジェネレーション」のテーマ「幸せな結末」をうたったのですが、オリジナルの大瀧詠一さんからお手伝いしたいと驚愕のご提案!いろんなあこがれのミュージシャンたちとのお仕事を実現できたけれど、テレビで働いていてまさか大瀧師匠に手が届くとは!数回のやりとりのあと結局、本番で演奏を収録したマルチトラックテープをお渡しして、師匠がコーラスと弦を入れてミックスダウンしてくれることになりました。五十嵐公太さんのドラムではじまるこの日の演奏が、なんと見事なナイアガラサウンドに!そしてラストは松さんと師匠との夢のデュエット!「スペシャルゲストバッキングボーカル」としてクレジットさせていただいた「大瀧詠一」という名前の意味に日本中で何人が気付いて何人が驚いてくれたのかはわかりません。けどわたし的にはもうきくち史上に残る名作です(笑)

 そして150回記念!99年11月20日放送のゲスト中居正広くん!番組がはじまる前からの目標のひとつでした。4人目のSMAP稲垣吾郎くんが出てくれてリーチがかかって(笑)それから4か月、どきどきしながら待っていました。選曲もよかった。当日のリハを観て聴いて、なんか感動して泣きそうになった「チェインギャング」ほんとうにうたはうまいへたじゃないって思います。

 LOVEx2も12月には200回!もうひとりの番組がはじまる前からの目標のかたが出てきてくれて、きくち的に4本目のお持ち帰りビデオになったらばなあ、とか考えてああだこうだがんばっている9月です。


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