レポート
サンスポ 連載:きくち伸話
タイトルも見出しもわたしがキメたわけでは決してありません
オリジナル原稿 #99(04/09/24)


あす『僕らの音楽』SHOGOが語る21世紀の青春
『175R』が読めない人に感じて欲しい


 好調『堂本兄弟』、先週は、黒谷友香さんがテレビではじめてうたをうたいたましたが、歴代8位の14.9%を記録!NHKを含む全局の同時間帯の番組で、2週連続トップとなりました。特に強敵の『おしゃれカンケイ』さんには、およそ記憶にない、5%もの大差をつけて圧勝!9月3週の平均視聴率を、14.6%強として、10月からの新『堂本兄弟』にいきおいをつけました。あさっての日曜日は『堂本』になってからははじめての、わたしの大好きな「ミュージシャン」所ジョージさん。もりあがりににもりあがって、30分番組なのになんと2時間超も収録。番組史上最長収録時間記録を軽々と更新しました!どんな放送になっているのか、どうかリアルタイムでおたのしみください!
 そして土曜夜『僕らの音楽』も復調。先週の女子十二楽坊も歴代2位タイの好視聴率。あしたの深夜24時はからは、おそらく過去24回の放送でいちばん番組と違和感のある出演者、「青春パンク」バンドの、175R(イナゴライダー)がやってきます。当然、インタビュアーの鳥越俊太郎さんは名前が読めませんでした(笑)。ボーカルのSHOGOくんはわたしの最新のメル友のひとりで、若いのにめちゃめちゃアツい男です。今年、SPEEDの今井絵理子ちゃんと電撃的に結婚。下北沢で鳥越さんに語る24歳のリアリティは青春の勢いやら戸惑いやら、わたしなんかがちょっと前になくしてしまったものがあふれていて。なんか甘酸っぱいものも感じます。ブレイクヒット「空に唄えば」は、平原綾香さんのお父様サックスプレイヤーの平原まことさんと共演。「175R」が読めないみなさんににこそ感じて欲しい、21世紀の青春のリアリティです。またきっと新しい『僕らの音楽』をおたのしみいただけると思います。
 そして来週の月曜日、ついに『HEY!HEY!HEY!』10周年記念、さいたまスーパーアリーナから3時間の生放送です。10年前の10月17日、音楽番組「冬の時代」にスタートした、このコラムの前任者;水口部長(当時)の大発明。最初からずっと携わってきたスタッフは、わたしと原プロデューサーと城野ディレクターの3人だけになってしまいました。お笑いのプロが司会する歌番組というのは、当時はあまりの違和感、あまりにも鮮烈に、テレビの常識をぶち破りました。時代感もあります。明けた1995年はニッポンの音楽史上、いちばんシングルが売れた年。番組から送り出した浜田さんと小室さんのユニット「H Jungle With t」は初登場から7週連続のトップで、200万枚を軽々と超えるセールスを記録。『HEY!』という画期的な大発明は、世の中の新しいスタンダードとして認められました。そして自局他局問わず、次から次へとコピーが生産され、今や音楽番組の司会はお笑いタレントさんがやるほうがあたりまえ。時代は変わりました。すり減らされた10年前の大発明。そしてまた、音楽番組冬の時代がやってきました。今回の3時間はわたしたちの精一杯の想いを込めに込めまくって、わたしたちの『HEY!』とニッポンの音楽を愛してくれたみなさんにお届けします。最終回ではありません。きっと万感の想いに飲み込まながら、ここからがまた次へのスタートです。
 フジテレビ「音組」がんばります。応援よろしく願います。

フジテレビ きくち

 

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