圧倒的な裏番組の『冬のソナタ』が無事終了して復調気配の『僕らの音楽』今週は勝負回。メンバーが抜けて2人になったポルノグラフィティがはじめてテレビに登場!強いボーカルと、切ない歌詞、そして誰にでも届きやすいメロディーライン。デビュー5年目にして発売した2枚のベスト盤が、アルバムチャートで2週連続1−2位を独占するほどの記録的な大ヒット。CDが売れないこの時代に、合わせて200万枚近いセールスを記録しました。
明日夜23時半からは、デビュー曲の「アポロ」、ナンバーワンヒットの「サウダージ」を華麗に生演奏、最新作にして最高傑作の「シスター」は10人編成のストリングスとセッション。史上最高といっていいくらいの、最強の3曲を収録しました。
わたしが彼らとはじめて逢ったのは、デビューの半年ちょい前、1999年のたしか春先、渋谷のちっちゃなライブハウスです。「ものすごくいいバンドがいるから」と強引に誘われて、名前も場所すらもうろ覚えでともかくも渋谷へ。たしかここだったかな、とオンエア「ウエスト」の階段をのぼったら、レコード会社のかたが大歓迎してくれて中に入ってみたらこれが聴いていた音資料とは全然ちがう!いいバンドなんですが、音楽のジャンルが全然ちがうバンドで、名前のニュアンスがちょっとだけ似てたので(笑)まちがっちゃったの。しかたがないので3曲だけ聴いて次に急用があるような素振りで飛び出して、おとなりの「ネスト」というもっとちいさなライブハウスにたどり着いたのでした。そんなこんなでやっとこ観た聴いた生のポルノグラフィティは、ボーカル・アキヒトの声がまず強くて、音楽がポップで、そしてトークがおもしろい、勢いを感じるバンドでした。終わってから楽屋の前で、「君らはシャ乱Qの次でイケそうだね」とか話した憶えがあります。ごめんなさい(笑)。
そこからはじまったわたしたちのおつきあい、彼らの最初のメジャーなテレビ出演が『HEY!HEY!HEY!』。最初から、ダウンタウンとはいいかんじでおもしろかったのですが、緊張しまくってる彼らに、楽屋でトークのだめ出しをしたりもしました。ごめんなさい(笑)。
それからの長いおつきあい。『LOVE LOVEあいしてる』の200回記念の生放送では吉田拓郎さんと同郷の広島出身ということで、拓郎さんが訳詞した「アポロ」の広島弁バージョンをみんなで生演奏したこともありました。『ayu ready?』では、アキヒトと浜崎さんの声のあまりの相性のよさに驚かされたこともありました。
今回、ベースのタマが抜けることになって、2人でリスタートというこのタイミングで、ベストアルバムが大ヒットして、最高の新曲をつくって、そして『僕らの音楽』に出てきてくれたことはほんとうによかった。鳥越俊太郎さんの、いつもどおりに突っ込んだインタビューで、2人の語った言葉の数々は、まさしくポルノグラフィティのリアリティ。もちろん2人のために、それからタマの再スタートのためにも、最高のドキュメンタリーをお届けします。
『僕らの音楽』勝負の回。必ずや、リアルタイムでおたのしみください!
日曜の『堂本兄弟』先週の長瀬智也くんの回、おかげさまで14%の好成績をあげることができました。今週日曜夜22時からは、ソニンが韓国語で尾崎豊さんの「I LOVE YOU」をうたいます。それはまた、音楽のリアリティ。そちらのほうもよかったらば。
フジテレビ きくち
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