明日夜23時55分からの『僕らの音楽』は番組初の全編海外ロケ。ソニーオープンゴルフでもりあがっているハワイはオアフ島で、今年デビュー20周年を迎えるTUBEの4人と、彼らの大ヒット曲ばかり9曲も収録してきました。お正月休みも終わり日本人観光客のみなさんもさほど多くはなかったのですが、それでも収録場所となったモアナサーフライダーのバニヤンコートにはたくさんの聴衆が詰めかけ、合間には鳥越俊太郎さんのまわりにものすごい数の妙齢の女性たちやお子様連れのみなさんが押し寄せてその場でけっこうな長時間、握手会・サイン会・撮影会になっていました。
TUBEは言わばわたしの同期。ボーカルの前田さんはわたしを「きくちさん」と呼びながらも「タメ口(ぐち)」だったり、そんな関係がわたしも心地よかったりもします。
彼らとの初対面はわたしが『夜のヒットスタジオ』のいちばん下のADだったころ。ファンのみなさんには有名な話ですが、夜21時からの生放送当日音合せ中の午後14時ごろ、諸般の事情により1組出演がなくなりまして、そこから急遽キマったのがデビューしたばかりのTUBE。けれど当時はまだ携帯電話が無い時代で、レコード会社さんもマネジャーさんもメンバーとなかなか連絡が取れません。そんななか、こともあろうかギター・ベースの2人はサーフィンに出かけていて、海岸の公共スピーカーでやっとこ呼び出して、メンバー全員がどうにか揃ったのが、生放送直前の夜20時半過ぎ、というギリギリの初出演でした。最後のひとりは当時の新宿のフジテレビの正門で警備さんに止められてなかに入れなくって迎えに行ったくらいで。そりゃあ、放送30分前に「僕、今から『夜ヒット』に出るんです」って、素人みたいな若者がやってきても、それは入れやしないでしょう。そして、生放送10分前に音合せとカメラリハーサルを無理矢理終えて、そのまま本番に突入。まだ誰も知らない彼らですから、司会の芳村真理さんが「ウエーブ」とまちがえて紹介するほどの、ドタバタでありました。
そこからのおつきあいですから、互いにいろんなことも経験しながら、20年それぞれにがんばってきました。そして今でもお仕事ができるわたしたちは、自分で言うのもアレだけども、けっこういい感じだと思う。がんばってきてよかったと思うし、TUBEのみんなもがんばってきてくれて、ほんとうによかった。今や数少ない同期、ですから、ここからもずっと、がんばってイキたいね。
そんな『僕らの音楽』ハワイ編。鳥越さんのインタビューも見どころ聴きどころ満載です。どうかハワイアンオープンゴルフと併せて、リアルタイムでおたのしみください。
そして3月。次のハワイは、『堂本兄弟』で吉田拓郎さんと出かける(勝手に)つもりです。堂本兄弟と拓郎さんの2度目のコラボレーション。そちらのほうもご期待ください。
フジテレビ きくち
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