一昨日、わたしたちの一年でいちばん大きな音楽番組『FNS歌謡祭』が無事終了。4時間半の生放送で実に21.8%の高視聴率を獲得しました。昨年をも上まわり、また昨年同様(現時点で)民放各局の1年間のすべての音楽番組のなかで、ただ1本20%を超えることができました。今回は昨年を遙かに凌ぐクオリティの作品に仕上がったので、ちゃんと結果がついてきたことがうれしくてうれしくて。
昨年『FNS歌謡祭』が成功して、その音楽的によかった部分のイメージから、板谷ディレクターと『僕らの音楽』を立ち上げました。そして9か月あの音楽番組をつくってきて、経験をさらに積んだチームを中心に今度はまた音楽的にも映像的にも進化した、今年の『FNS』ができあがりました。もちろん『HEY!HEY!HEY!』や『堂本兄弟』やわたしたち「音組」のスタッフが一丸となって全力で取り組んだ最高傑作ですが、準備段階から中核を成したチームが『僕らの音楽』という、言わば小さなチームだったことが今年の『FNS』のていねいにつくりこんだ手作り感につながっている、と考えます。昨年の好成績や昨今のCDが売れない状況もふまえて、妥協のない、しっかりした「音楽番組」をつくることができたと、スタッフ一同胸を張っています。
出演されたみなさんそれぞれが、プロのアーティストとして最上のお仕事をしてくれましたが、「マツケンサンバ」で38名の腰元ダンサーズのど真ん中から松平健さんが登場したときには、制作本部に届くほどの歓声が場内に沸き上がりました。グラミー賞5冠のビヨンセも大よろこび。番組が終わって会場をあとにするときには、デスティニーズ・チャイルドのメンバーと「マツケンサンバ」のステップを踏んでいた、というくらいですから。そのデスチャのサイコーのステージがら、ゴリエちゃんのパフォーマンスまで、客席で出演者のみなさんも存分にたのしんだ『歌謡祭』でありました。
わたし個人的にはやっぱり25組中7組もの生演奏。綾戸智絵さんと河口恭吾くんの「桜」、平井堅さんと溝口肇さん、一青窈ちゃんと押尾コータローさん、とどれもこれも素晴らしかったですが、去年終わった次の日に「来年はちゃんと話し合って、もっともっといいものをつくろうね」と約束していた、浜崎あゆみさんの完全オリジナルアレンジの生演奏。4時間半の番組のいちばん最後の楽曲だったこともあって、感極まりました。
来年もまた12月のあたまに、今年よりもさらにいい音楽祭をつくるべく、来年もまた妥協することなくがんばります。その前に同じチームでつくりこんだ明日夜23時45分からの『僕らの音楽』、EXILEの音楽ドキュメントと最上の楽曲を、どうかリアルタイムでおたのしみください。
フジテレビ きくち |