矢沢永吉さん，坂本龍一さん，陽水さん，長渕さん，氷室さん，布袋さん，そして拓郎さんに千春さん．HEY!HEY!HEY! にはあんまりテレビに出なそうな大御所が多数来てくれていてみんなが爆笑トークでもりあげてくださってますが，佐野さんの１回目はほんとうにおもしろかった．２回目もほんとうにおもしろかった(笑)．なんていうんだろう，佐野さんがふつうに話してくれるちょっと翻訳調の語り口は，わたしとかにはめっちゃかっこいいんですが，ダウンタウンの解説(?)があるとめっちゃおもしろくなってしまって，どうしたものか(笑)．佐野さんの２回目はわたしが最後にディレクターをやった回でもあります．関係ないですが．

２位の西川くんもそうなんですが，綾乃さんのはじめてもものすごかった．芸能界的な東京的な社会人的な一般常識にあまりにも欠けていて，もうなにがなんだかわけがわからなかった．96年篠原ともえ/97年西川貴教に続くHEY!HEY!HEY! 的な逸材発見！すぐ３週間後に「すわりトーク」ですぐまた呼ばれて，これもまた異空間のおもしろさでした．千春ちゃんのほうも充分すぎるくらい天然なのに，なんか相方があまりにもすごすぎてうまくつかえていないのが残念です．最近はふたりとも(やや)都会的に，(やや)おんならしくなりましたね(笑)

男前で堅気な硬派で孤高のロッカー・・・だったんですが，「LOVE LOVE」出演くらいからちょっと見えてきて，それでHEY!HEY!HEY! 的な99年の大ブレイクアーティストになりました．活動も幅も広がってドラマやらＣＭやらもちろん他局の歌番組でももりあがっています，が，ほんとにいいのか宮本浩次！(笑) ファンは泣いてるかもしれないぞ！(笑ってるかもしれないけど) ダウンタウン的には今いちばんトークが安心できるゲストのひとりでしょう．

彼のはじめてのトークは伝説になっています．ダウンタウンもお客さんも誰も彼のことを知らないあの場に，(浅倉)大ちゃんに連れられて(?)出てきて，誰にも全然ウケないミニ漫才をえんえんとくりかえし，そのあまりのばかばかしさと一所懸命さに松本さんが「君おもろい」とのってから，松本人志が認めた(?)T.M.さんとしてお客さんにも視聴者のみなさんにも受け入れられました．それでもって(好き嫌いはあるにしても)演奏がかっこよかったので(笑)，大ブレイクにつながったのだと思います．そういう意味では全出演者中でいちばんHEY!HEY!HEY!的．最近はめっきり落ち着いてきましたが(笑)，そのあともしばらくずっと出るたびに大笑いしてました．

そして若大将；福山くん！５・４・３位はそのまんまのキャラクターがトークのおもしろさになっているのですが，西川くんは関西人の生まれもってのお笑い的な回転の速さ，そして福山くんは日本の若者文化を代表するような全国区なお笑いのセンスを感じます．西川くん，ちょっとごめん．そして見た目もかっこいいし．西川くん，ごめん(笑)．それでラジオノリの下ネタ(?)もオッケーで．どの回が印象的におもしろかったとかではなくて，いつでもおもしろい．ぶっちゃけててあたまがよくって，拓郎さんのあのころのラジオみたいに，時代をつかんだトークのおもしろ さなんだと思います．