過去の作品

火盗

第8シリーズ


第8話「影法師」(かげぼうし)

1998年6月3日放送


火付盗賊改方同心・木村忠吾(尾美としのり)が、平蔵(中村吉右衛門)の肝いりで妻をめとることになった。同心・吉田藤七の四女、おたか(佐藤 綾)である。婚礼を十日後に控えた忠吾は、非番のこの日、独身最後の女遊びを楽しもうと遊女屋を目指していた。だが、ひとりの男が、忠吾に突き刺すような視線を向けていた。男は盗賊・塩井戸の捨八(新 克利)。捨八は、熊谷宿の料理屋「棚田屋」に押し込んだ際、長坂万次郎(長谷川明男)と手を組んだ『りゃんこの源三郎(尾美としのり/二役)』に、一味の者を斬り殺されていた。忠吾は、源三郎に瓜ふたつだった。捨八は、忠吾を源三郎と思い込み、さらに勘違いを重ねていく。忠吾が偶然、叔父の中山茂兵衛(石濱 朗)に会ったのを、つなぎをとったとみなし、茂兵衛が入った菓子舗「池田屋」を、次の押し込み先だと勘違い。捨八は、配下の為吉(赤塚真人)に、いよいよ仇討ちができると得意気に話した。だが、この為吉こそが長坂と組み、捨八の一味を裏切った張本人だった。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
櫻井康裕
監督
小野田嘉幹
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
尾美としのり
中村歌昇
江戸家猫八
梶芽衣子
新 克利
長谷川明男
赤塚真人
石濱 朗
山内としお


主な登場人物