過去の作品

火盗

第7シリーズ


第9話「寒月六間堀」(かんげつろっけんぼり)

1997年6月4日放送


本所の軍鶏鍋屋「五鉄」に平蔵(中村吉右衛門)が泊まったのは、役目についてから初めてのことだった。前夜、密偵・相模の彦十(江戸家猫八)や、おまさ(梶芽衣子)、亭主の三次郎(藤巻 潤)を交えて昔語りに花を咲かせているうちに、酒を過ごしたのであった。平蔵は五鉄をあとにし、彦十を連れだって歩いていると、ある老武士(中村又五郎)が、屈強な用心棒に守られた金貸し・山下藤四郎(潮 哲也)を討とうとしているところに遭遇する。だが、老武士は何度か飛び出そうとするのだが体が動かず、結局、身を揉むようにして嗚咽し始めた。それでも山下を追う老武士に平蔵は声をかける。老武士の名は市口瀬兵衛。聞けば、山下は息子の仇で、七十一歳になる瀬兵衛は二十余年もの間、山下を探し求めていたという。話を聞いた平蔵は、瀬兵衛の仇討ちの手助けをすることに。山下を調べると、料亭「巴屋」の女主人・おとせ(中村久美)と因縁があることがわかった。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
田坂 啓
監督
三村晴彦
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
尾美としのり
中村歌昇
江戸家猫八
藤巻 潤
梶芽衣子
中村又五郎
中村久美


主な登場人物