過去の作品

火盗

第7シリーズ


第6話「殺しの波紋」(ころしのはもん)

1997年4月30日放送


ある夜、火付盗賊改方与力・富田達五郎(萩原流行)が舟上で、ふたりの男を殺害した。ひとりは薬種商・橋本屋助蔵(滝 譲二)、もうひとりは船宿「菊川」の船頭・留吉であった。盗賊・犬神の竹松(河原さぶ)は、その現場を目撃。竹松は、富田の顔を覚えていた。三年前、富田が盗賊・下津川の万蔵一味を捕えた際、竹松は富田に弟の長吉を殺されていたのだ。竹松は、金百両を要求し、富田をゆすり始めた。富田の異変に気づいた平蔵(中村吉右衛門)は、密偵・小房の粂八(蟹江敬三)らに命じて、富田の周囲を調べさせる。実は、富田が殺した橋本屋は、盗賊だった。かつて富田の娘・幸(藤井真理)が大病を患い、市中見回りもうわの空だったころ、富田は、ふとしたことから絡まれ、抜刀してきた若侍を斬ってしまった。そこを、悪党の橋本屋に見られてしまっていたのだ。平蔵たちは、慎重に調べを進め、次第に富田の犯した悪事に近づいていくのであった。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
野波静雄
監督
小野田嘉幹
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
尾美としのり
中村歌昇
蟹江敬三
江戸家猫八
梶芽衣子
萩原流行


主な登場人物