過去の作品

火盗

第7シリーズ


第2話「男のまごころ」(おとこのまごころ)

1996年8月28日放送


火付盗賊改方同心・田中貞四郎(片岡弘貴)は、職務には忠実であったが、同僚の腕利きたたちに比べると、その実績は決して芳しいものとはいえなかった。平蔵(中村吉右衛門)が出張中のある日、この田中が密偵の源助(大杉 漣)とともに、ひとりの火付け犯を捕らえた。焼け跡にぼんやりと突っ立っていたその男は、菓子屋「柏屋」の奉公人・亀吉(小倉久寛)。火を付け八両を盗んだことは認めたが、金の行方はわからなかった。平蔵が留守の間に、亀吉の火あぶりの刑が確定、処刑は間近に迫っていた。だが周囲の話によると、亀吉は『鈍牛』と言われており、少し知恵は足りないが人のいい青年で、誰もが火事場泥棒などできるはずがないと口を揃えていた。報告を受けた平蔵は、不審なものを感じ、処刑を延期するよう申し入れ、この件を念入りに調べ直すことに。平蔵は、火付けの夜に亀吉を見たという柏屋の下女・おさい(春やすこ)に話を聞いた。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
安倍徹郎
監督
高瀬昌弘
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
多岐川裕美
尾美としのり
中村歌昇
蟹江敬三
小倉久寛


主な登場人物