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火盗

第5シリーズ


第5話「墨斗の孫八」(すみつぼのまごはち)

1995年8月16日放送


ある日、密偵のおまさ(梶芽衣子)は、久しぶりに本格の盗賊・墨斗の孫八(内藤武敏)と再会する。孫八は、大工上がりの盗賊で、殺さず、犯さず、貧しいものから奪わずの掟を、頑なに守り続けてきた。また、自分の親兄弟が苦しみながら死んだのを見てきたことから、生への執着がなかった。病を抱えていた孫八は、幼い息子のために最後の大仕事を計画。おまさに、助ばたらきをしてほしいと頼んできた。孫八には、東海岡部の宿で知り合った、おしげという女との間に二歳になる息子がいた。手が足りないという孫八の話を聞いて、平蔵(中村吉右衛門)、密偵の伊三次(三浦浩一)らも、孫八一味に加わることに。平蔵と孫八は、互いに通じ合うものを見出し、ふたりだけで大いに酒を飲み、意気投合する。そして、ついに盗みは決行された。日本橋の茶問屋「鶴屋」に忍び込んだ孫八一味。金蔵の前にたどり着いた孫八は、特製の鋸で錠前を切り始める。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
下飯坂菊馬
麦野仁紀
監督
高瀬昌弘
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
高橋悦史
尾美としのり
三浦浩一
江戸家猫八
梶芽衣子
内藤武敏


主な登場人物