過去の作品

火盗

第5シリーズ


第8話「犬神の権三郎」(いぬがみのごんざぶろう)

1994年5月25日放送


火付盗賊改方筆頭与力・佐嶋忠介(高橋悦史)は、上野山下の蕎麦屋「明月庵」で偶然、盗賊・犬神の権三郎(峰岸 徹)を見かけ、捕えた。権三郎は凶悪な盗みばたらきを繰り返しており、佐嶋が二度取り逃がした相手だった。平蔵(中村吉右衛門)は、取り調べの際も十分注意するよう命じるが、その夜物置小屋に火事があり、その混乱に乗じて権三郎は牢を破って逃げてしまう。平蔵は、屋敷の内外を心得た者の手引きがあったとにらんでいた。また、二年前、同じ牢屋で起こったある事件を思い出していた。かつて平蔵は、密偵・五丁の勘兵衛に指示し、盗賊・落針の彦蔵を脱獄させた。そして、彦蔵を餌に大盗・雨引の文五郎(目黒祐樹)を釣り上げた。その後、文五郎は平蔵の信頼する密偵となっていた。平蔵は、屋敷出入りの密偵を全員集めるが、文五郎だけが姿を見せなかった。平蔵は、文五郎と権三郎には、何か深い因縁があるとみて、その行方を追うのだった。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
安倍徹郎
監督
高瀬昌弘
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
高橋悦史
尾美としのり
三浦浩一
藤巻 潤
梶芽衣子
峰岸 徹
土田早苗
目黒祐樹


主な登場人物