第2話「怨恨」(えんこん)
1994年3月16日放送
盗賊・駒止の喜太郎(汐路 章)一味が捕縛された。だが、このとき喜太郎の盗みを助けた盗賊のひとり、磯部の万吉(速水 亮)は、同心・木村忠吾(尾美としのり)に傷を負わせて逃走。それから三年が経過した。その万吉が江戸に出没したとの報せがあり、平蔵(中村吉右衛門)は忠吾に調べを任せる。忠吾は、密偵・大滝の五郎蔵(綿引勝彦)とおまさ(梶芽衣子)に万吉の居所を突き止めるよう命じる。実は、万吉のネタを平蔵に通したのは五郎蔵だった。かつて五郎蔵の優秀な配下で、今は五郎蔵の漏らし(情報)屋をしている桑原の喜十(金内喜久夫)から報せがあったのだ。五郎蔵は、再び喜十に万吉のことを尋ねるが、どうも様子がおかしい。そこで五郎蔵は、おまさに頼み、喜十の営む「信濃屋」を見張った。すると信濃屋の二階に、今里の源三(長門裕之)という盗賊の頭がいることがわかる。そのころ、源三と因縁のある万吉は、刺客・杉井鎌之助(清水紘治)を雇い、源三を殺す算段を進めていた。