第13話「駿州・宇津谷峠」(すんしゅう・うつのやとうげ)
1994年7月13日放送
京都からの帰り、平蔵(中村吉右衛門)と同心・木村忠吾(尾美としのり)は、藤枝の宿で江戸から迎えに出てきた『猫どの』こと同心・村松忠之進(沼田 爆)と合流する。猫どのによると、江戸では、盗賊・空骨の六兵衛が殺され、その下手人に心当たりがあるという密偵のおまさ(梶芽衣子)が、駿州までやって来ているという。おまさは、六兵衛殺害の手がかりとなる、昔馴染みのお茂(二宮さよ子)と会っていた。かつておまさは、お茂に命を救ってもらったことがあった。六兵衛の配下は、音五郎(金子研三)、藤枝の久蔵(立川三貴) 、臼井の鎌太郎(誠 直也)の三派に分かれており、お茂は久蔵の女房だった。話を聞いた平蔵は、おまさと忠吾に、お茂のあとをつけさせる。するとお茂は、六兵衛の隠し金のひとり占めを狙って、三人の男たちをたぶらかしていたことがわかる。お茂はおまさに、隠し金を手に入れたら、百両で鎌太郎を始末してほしいと頼んできた。