過去の作品

火盗

第4シリーズ


第5話「深川・千鳥橋」(ふかがわ・ちどりばし)

1993年1月20日放送


ある日、密偵のおまさ(梶芽衣子)は、間取りの万三(高橋長英)とお元(一色彩子)の姿を見かける。万三は、大工仕事のときに引いた間取り図を、方々の盗人に売りつけている男であった。翌日、おまさと相模の彦十(江戸家猫八)があとをつけると、万三は、鰻屋「大和屋」の主人・金兵衛(根上 淳)のもとを訪ねた。金兵衛は元盗賊の頭目だった。おまさと彦十は、平蔵(中村吉右衛門)に報告。万三は若いころからの労咳持ちで余命いくばくもなく、また金兵衛も人を傷つけぬ盗みをしてきた盗賊であった。そこで、おまさと彦十は、どうかこのふたりにお慈悲をと願い出た。平蔵は、おまさらの願いを聞き入れると約束する。そのころ、万三は自分と同じく労咳にかかっているお元を最後の女と決め、ふたりで静かに余生を送るために最後の仕事として『幻の絵図面』と呼ばれている浅草の札差「金子屋」の図面を売ろうとしていた。万三の話を聞いたお元は、やめてほしいと懇願するのだが…。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
安藤日出男
監督
貞永方久
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
多岐川裕美
勝野 洋
江戸家猫八
梶芽衣子
高橋長英
一色彩子
根上 淳


主な登場人物