過去の作品

火盗

第4シリーズ


第1話「討ち入り市兵衛」(うちいりいちべえ)

1992年12月2日放送


ある夜、「五鉄」の前に深手を負った男が倒れていた。男は、松戸の繁蔵(下川辰平)という盗賊だった。繁蔵は、平蔵(中村吉右衛門)の密偵・相模の彦十(江戸家猫八)の昔馴染みであり、伝説的な盗賊・蓮沼の市兵衛(中村又五郎)の片腕と言われていた。市兵衛は、時間をかけて準備し、決して誰も傷つけずに大仕事をする本格の盗賊。平蔵のはからいで医者を呼び、彦十らは繁蔵の介抱にあたった。やがて、繁蔵に代わって、彦十が市兵衛のもとに出向き、繁蔵の容態を伝えた。市兵衛は、上方から中国にかけて急ぎばたらきを続けていた盗賊・壁川の源内(内田勝正)から、江戸に進出する手助けをしてほしいと再三言われていたのだが、信条の違いを理由に断っていた。それがもとで繁蔵は命を狙われたのだった。ほどなく繁蔵は無念の死を遂げ、市兵衛は壁川一味への仇討ちを決意する。市兵衛らの動きを追い、なりゆきを見守っていた平蔵は…。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
金子成人
監督
原田雄一
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
多岐川裕美
高橋悦史
尾美としのり
江戸家猫八
藤巻 潤
綿引勝彦
下川辰平
中村又五郎


主な登場人物