過去の作品

火盗

第3シリーズ


第7話「谷中いろは茶屋」(やなかいろはぢゃや)

1992年2月5日放送


呉服問屋「備前屋」に押し込みがあった。金を奪ったうえ、主人から丁稚まで十五人が惨殺された。手口から見て、墓火の秀五郎の仕業に間違いなかった。備前屋は、同心・木村忠吾(尾美としのり)の見回り区域から目と鼻の先であった。実は忠吾は、谷中「いろは茶屋」の女・お松(杉田かおる)に入れあげ、お役目そっちのけで通いつめていた。筆頭与力・佐嶋忠介(高橋悦史)から雷を落とされる忠吾だったが、茶屋通いはやめられず、有り金は底を尽きかけていた。そんな折、忠吾は、お松の常連客である『川越の旦那』(長門裕之)と知り合う。武州・川越で絹屋を営んでいること以外、名前も明かそうとしない旦那は、ふたりのためにと十両を差し出してくれた。だが、この男こそが墓火の秀五郎だった。平蔵(中村吉右衛門)の指示で、秀五郎の居場所を追っていた密偵・小房の粂八(蟹江敬三)は、忠吾と秀五郎が楽しそうに語り合っているところを見てしまう。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
井手雅人
監督
井上 昭
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
高橋悦史
尾美としのり
蟹江敬三
杉田かおる
長門裕之


主な登場人物