過去の作品

火盗

第3シリーズ


第14話「二つの顔」(ふたつのかお)

1992年3月25日放送


ある日、道端で素人女の世話をする『あほうがらす』の与平(花沢徳衛)が、平蔵(中村吉右衛門)に声をかけてきた。そうした場所を己の目で確かめておくのも無駄ではないと、平蔵はその誘いを受ける。案内された茶屋「ひら井」で、平蔵は、おはる(宮沢美保)と出会った。おはるは、母とは死別し、病気で臥せている父と妹がひとりいるという境遇だった。そこで平蔵は、おはるの話から、ひら井にもみあげの下に刀傷のある男がいることを知る。平蔵は、刀傷の男が、夜ぎつねの富蔵(坂本長利)という悪党ではないかと考え、その正体を突きとめようと、密偵・伊三次(三浦浩一)に、ひら井を見張らせた。刀傷の男は、盗賊・神崎の倉治郎(田中 浩)だった。倉治郎は、平蔵の顔を知っており、平蔵がひら井から出ていくところを見ていた。ひら井の女将・おろく(工藤明子)と倉治郎は、目前に迫っていた盗みばたらきに備え、用心のために与平を殺し、おはるの命も奪おうとする。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
安藤日出男
監督
高瀬昌弘
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
多岐川裕美
尾美としのり
江戸家猫八
三浦浩一
花沢徳衛


主な登場人物