過去の作品

火盗

第3シリーズ


第12話「隠居金七百両」(いんきょがねななひゃくりょう)

1992年3月11日放送


平蔵(中村吉右衛門)の息子・辰蔵(長尾豪二郎)が鬼子母神にある茶店「笹屋」の娘・お順(浅野愛子)に惚れた。お順の父・次郎助(芦屋雁之助)は、かつて盗賊・白峰の太四郎の片腕といわれた男だったが、四年前に足を洗っていた。その次郎助のもとに、かつての仲間・薬師の半平(中田浩二)がやってきた。太四郎が隠居金としてため込んだ七百両を預かってほしいという。隠居金は、盗っ人が足を洗う前に最後の盗みで作るもの、ため込むのはご法度だった。だが、高齢の太四郎のため、そして受けた恩を返すために次郎助は金を預かった。間もなく、太四郎の元配下・奈良山の与市(小野武彦)が現れ、隠居金の在りかを狙って次郎助に近づいてきた。しらを切っていた次郎助だったが、与市にお順をさらわれてしまう。そのころ辰蔵は、平蔵の私邸からくすねたかんざしを、お順に渡そうと考えていた。だが、笹屋が店を閉めたきりにしていることに不審を抱く。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
安倍徹郎
監督
小野田嘉幹
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
多岐川裕美
勝野 洋
芦屋雁之助


主な登場人物