過去の作品

火盗

第3シリーズ


第10話「網虫のお吉」(あみむしのおきち)

1992年2月26日放送


同心・木村忠吾(尾美としのり)は、手配中の女賊・網虫のお吉(風祭ゆき)を見かけ尾行していた。すると、火付盗賊改方の同僚である同心・黒沢勝之助(磯部 勉)が現れ、ふたりは出逢茶屋に消える。黒沢は大盗・苅野の九平一味を追っており、お吉はその配下であった。網虫とは蜘蛛のこと、お吉の網にかかったら最後、男はみな生気を吸い取られてしまうのだった。九平もお吉に入れあげており、消息不明となっていた。黒沢は、そんなお吉の体をもてあそび、金までも巻き上げていた。忠吾は平蔵(中村吉右衛門)に報告、さらに調べを進めていくと、お吉が日本橋の琴師・歌村清三郎(佐原健二)の後妻に収まっていることがわかる。それでもお吉の金も体も離す気がない黒沢は、お吉に執拗に九平の居場所を問いただす。やがて黒沢の本心を見抜いたお吉は、黒沢の殺害を企てる。平蔵は、ことの成り行きをぎりぎりまで見極めるのだった。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
下飯坂菊馬
監督
高瀬昌弘
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
多岐川裕美
高橋悦史
尾美としのり
蟹江敬三
梶芽衣子
磯部 勉
風祭ゆき


主な登場人物