過去の作品

火盗

第2シリーズ


「熱海みやげの宝物」(あたみみやげのたからもの)
スペシャル


1991年3月27日放送


江戸での激務に健康を損ねた平蔵(中村吉右衛門)は、妻の久栄(多岐川裕美)、密偵・相模の彦十(江戸家猫八)、おまさ(梶芽衣子)らを伴って、木村忠右衛門と名乗り熱海の温泉に十日あまりも滞在していた。そんなある日、彦十から昔馴染みの嘗め役・馬落の利平治(いかりや長介)が同宿していることを知らされる。嘗め役とは、大店を物色し金蔵の場所や奉公人の数などを調べる役まわりで、単独行動が常の仕事。だが利平治には連れの庄八(鶴田 忍)がいた。不審に思った平蔵は、彦十に偶然を装って利平治に接触させた。利平治の話によると、上方では五本の指に入る大盗賊・高窓の久兵衛が死に、一家は悪党の高橋九十郎(伊藤敏八)が乗っ取り、急ぎばたらきをするようになっていた。利平治は、江戸に逃げ、身を潜めている久兵衛の息子にどうしても渡さなければならない物があり、それは盗賊なら誰でもよだれを流して欲しがるお宝だという。そのお宝を狙って、九十郎らが利平治を追っているということだった。平蔵は、彦十を従えた盗賊の頭・木村忠右衛門になりきり、利平治を無事に江戸まで送り届けると約束する。一方で、おまさに至急火付盗賊改方と連絡をとるよう指示を出し、利平治、彦十を伴って熱海を出るのだった。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
野上龍雄
監督
高瀬昌弘
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
多岐川裕美
高橋悦史
梶芽衣子
江戸家猫八
柴 俊夫
いかりや長介


主な登場人物