過去の作品

火盗

第2シリーズ


第9話「本門寺暮雪」(ほんもんじぼせつ)

1990年12月19日放送


平蔵(中村吉右衛門)の昔の道場仲間である井関録之助(夏八木勲)は、雨の降りしきる中、絵馬堂の縁の下で、名幡の利兵衛(草薙幸二郎)と浪人(菅田 俊)が話しているのを聞いてしまう。浪人に気づかれ、間一髪で難を逃れたものの、録之助はそのふたりと因縁があった。上方で暮らしていたころ、録之助は、悪の元締・大親分の利兵衛から殺しの依頼を受けたことがあったのだ。金に目がくらみ前金を受け取ってしまったが、翌日には思い直し断っていた。だが、のちに刺客を送られ、それが雨の日に見た浪人だった。録之助が『凄い奴』と呼ぶその浪人は、並の強さではない剣の腕前だった。凄い奴は、一目で録之助のことを思い出していた。録之助は凄い奴のあとをつけるが、まかれてしまい、逆に尾行されてしまう。その最中、録之助は平蔵と再会。事情を聞いた平蔵は、凄い奴と、これまで一度も尻尾をつかまれたことがないという利兵衛を捕えようと、この機会を利用する。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
小川 英
監督
高瀬昌弘
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
多岐川裕美
尾美としのり
綿引勝彦
草薙幸二郎
夏八木勲


主な登場人物