過去の作品

火盗

第2シリーズ


第7話「猫じゃらしの女」(ねこじゃらしのおんな)

1990年11月28日放送


密偵の伊三次(三浦浩一)は、提灯店と呼ばれる岡場所の女・およね(池波志乃)の馴染みだった。ある日、伊三次はそこで卯之吉(三ツ木清隆)の姿を見かけた。卯之吉は、ろう型を取らせたら江戸でも三本の指に入ろうかという男で、それとは知らずに盗人の鍵を作って以来、誘いを断りきれずその道にはまりこんだ気の弱い男であった。報告を聞いた平蔵(中村吉右衛門)は、伊三次に内偵を命じた。卯之吉は、盗賊・伊勢野の甚右衛門(玉川伊佐男)の依頼で、ろう型を作っていたが直前で気が変わり、渡すのを拒んでいた。そして、そのろう型を、およねに預けていたのだった。甚右衛門一味は卯之吉を拷問し、型をおよねに預けたことを白状させた。一味の彦造(津村鷹志)が型を受け取りに行くが、それはすでに伊三次によってすりかえられていた。そのころ、密偵・小房の粂八(蟹江敬三)も、拷問されていた卯之吉をなんとか助け出していた。屈辱に震える甚右衛門は…。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
安倍徹郎
監督
冨永卓二
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
尾美としのり
三浦浩一
蟹江敬三
池波志乃
三ツ木清隆


主な登場人物