過去の作品

火盗

第1シリーズ


第2話「本所・櫻屋敷」(ほんじょ・さくらやしき)

1989年7月19日放送


本所界隈へと市中見回りに出た平蔵(中村吉右衛門)は、旧友の岸井左馬之助(江守 徹)、相模の彦十(江戸家猫八)と再会する。平蔵は彦十からの情報で、先日取り逃がした盗人・小川や梅吉(遠藤征慈)が、御家人・服部角之助(水澤心吾)の屋敷にいることを知った。梅吉の犯行は、金を強奪したうえに家人のすべてを惨殺し、ときには火をつけるという凶悪無残なものであった。その梅吉と悪事でつながっていたのは、今は服部の妻で、平蔵と左馬之助にとっては、かつて競い合うほどに憧れていた、おふさ(萬田久子)だった。左馬之助は、そんなおふさのことを今もあきらめきれず、妻も子も持たずにいた。平蔵は、梅吉の一味が服部と悪事を企てているとにらみ、一網打尽にするため見張りをつけさせ、さらに、おふさのことを調べ始める。おふさは、呉服問屋の「近江屋」に嫁いですぐに身ごもった子供を死産、ひと月もしないうちに今度は主人まで亡くしていたのだった。平蔵らは服部の屋敷に踏み込み、企みを暴く。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
井手雅人
監督
小野田嘉幹
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
篠田三郎
尾美としのり
江戸家猫八
三浦浩一
高橋悦史
多岐川裕美
萬田久子
江守 徹


主な登場人物